「電波少年」坂本ちゃん 大病の手術後に5カ月で19キロ減量「歩くことで人生が変わった」
――具体的にどのような方法で減量したんですか? シンプルに歩きました。1日1万歩で1時間半から1時間40分ぐらい歩く。私はダイソーで観葉植物を買うのが好きなので、いろいろなダイソーの店舗まで歩きました。新宿御苑や荒川線沿いもよく通りました。私の場合は歩くことで食欲が減退しました。インストラクターに食事の写真を送るんですけど、1日2食で豆腐、みそ汁、米、野菜がメインでした。無理をしているわけではなく、この食事にストレスを全然感じない。昨年10月からの5カ月で90キロから71キロまで体重が落ちました。でも、60キロ台になかなかいかないんですよね。世間が抱く私のイメージは電波少年でやせているときだと思うんです。当時は65キロぐらいだったので、60キロ台に戻したいですね。 ■歩くと気持ちが前向きに ――19キロやせたことで精神面に変化はありましたか? 歩くと気持ちが安定するセロトニンの分泌が活性化されて、気持ちが前向きになるんですよ。東大受験のときに知識が増える喜びを体得したように、歩いてやせる喜びが自信につながるんです。10年前から太り始めてやせたいなという思いはあったんですよ。ここ数年は久しぶりに会った人に「太ったね」って言われることが多かったので、外に出たくなくなるし落ち込む。でもやせたことで気持ちが前向きになりました。自然の中を歩くと四季の移ろいを体感できるし、今の時期は新緑がキラキラしているのを見るだけで幸せな気持ちになる。健康だから笑えるし、希望しかない。人生が変わりましたね。
――前編で電波少年の企画「東大一直線」について振り返っていただきましたが、その後もバラエティー番組に連日出演して多忙な日々だったと思います。 そうですね。ありがたいことにたくさんのお仕事が舞い込んできて。ただ、勉強を一生懸命やればいい電波少年のときと違って、毎日が不安でした。子供のときから夢見ていた世界だったんですが、スキルがないド素人なのでうまく立ち回れなくて。「毒を吐かなきゃいけない」とアドバイスされてやったりしたけど、普段は毒を吐かないので、自分の発言を気にしてどんどん落ち込んだ時期もありました。 ■正直怖かった ――特に印象に残っている仕事はありますか? 「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」(日本テレビ系)にレギュラーで出させていただいたときは、夢のような時間でした。ウンナンさん、さまぁ~ずさん、キャイ~ンさんとか凄い方ばっかりだったんですけど皆さん本当に優しかった。感謝しかないですね。でも自分の実力不足も凄く感じて……話を振られてもうまく返せないし、何もできずにみんなを困らせていると感じていました。実際に周りの方はそこまで気にしていなかったかもしれないけど、収録現場に行くことが楽しさだけでなく、怖さもありました。今振り返ればすごくいい経験をさせてもらいましたし、いろいろ勉強させていただくことが本当に多かったですね。 ――仕事が減っていくときはどう感じましたか? 仕事がなくなっていくときは正直怖かったですね。でも、出演のオファーがたくさん来ていたときも「旬が過ぎたら露出が減るな」と感じていましたし、人生は良いときが永遠に続かない。うまくいかないときにどう生きるかが問題だと思っていました。実際に全く仕事がなくなったときがあったんですけど、絶望的な気持ちになるのかと思ったら「あっ生きていけるんだ」って。ここからはい上がるだけだと思ったら気持ちが楽になりましたね。