「和を以て貴しと為す」聖徳太子の「和の精神」を書に
BBCびわ湖放送
「和を以て貴しと為す」これは聖徳太子が制定した十七条憲法の第1条の言葉です。言葉の根底にある和の精神を書にしたため表現する催しが、2日、比叡山延暦寺で開かれました。
比叡山延暦寺の大講堂で開かれた「揮ごう」の催しは今年、生誕1450年を迎える聖徳太子が十七条憲法を制定したとされる、4月3日を前に、戦争のない平和な世の中や震災からの復興を願って「和の精神」を書で表そうというものです。
2日は、書道家の田邊柳奨さんが、平和の願いを書にしました。書かれた言葉は『抜苦与楽』。「苦しみを取り除き、楽を与える」という意味の四字熟語です。
田邊柳奨さんは「『和』というのは、調和、助け合う、分かち合う。被災地に向けての言葉を書いた。ひとりひとりが、和の精神、和を意識することが大切。」と話していました。
奉納された書は、今後、大講堂の中に展示されます。