「『あっ、来ちゃった』という形が多かった」長谷川唯がトレーニングマッチでの”ビルドアップ問題”に言及【なでしこジャパン/パリ五輪】
どの点を改善すべきか
2024年7月10日、パリ五輪に臨むなでしこジャパンがヴィアマテラス宮崎とのトレーニングマッチ(30分×3本)でトータルスコア5-0と勝利した。ただ、1本目は押し込まれる時間帯があるなど、正直、試合内容は全体的にパッとしなかった。 【PHOTO】コンセプトはFIRE(炎)! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット! 1本目、2本目に3-4-2-1システムのボランチとしてフル出場した長谷川唯も「ビルドアップのところでもう少し落ち着いてできる部分があった」と反省を口にした。まさに1本目から3本目を通して問題に映ったのが、ビルドアップ。最終ラインから効果的な縦パスが入らず、攻めあぐむケースが目立っていた。 なので、長谷川に「組み立てのどの点を改善したいですか」と訊いてみた。すると、彼女はしっかりとした口調で回答してくれた。 「(なでしこジャパンの)3バックに対して(相手が)3枚で追ってきたので、今の5バックは4バックにも可変できるので、そういうところを自然な流れでできたら、みんなが相手の間をとっていければ自然とそういう流れになると思います。 今日は相手が正面からプレッシャーをかけてきて、そこで余裕を持って崩すというよりは『あっ、来ちゃった』という形が多かったです。なので、相手に“来させている”というぐらいのメンタルでボールを回すことができればもっと流れは良くなるはずです」 長谷川が言うように、「あっ、来ちゃった」というシーンは確かに多かった。敵のハイプレスをどう掻い潜るか、パリ五輪本番までに解消したい課題のひとつだ。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集部)