納谷幸男が優勝決定戦で遠藤哲哉を下し涙の「D王」初制覇。KO-D無差別級王者・上野勇希に挑戦表明【DDT】
惜しくも「D王」初制覇がならなかった遠藤は「納谷に完敗です。去年のDDT最後の12月24日、樋口和貞に勝利して。12月31日、年越しプロレスで(6人タッグトーナメントで)優勝して。2024年、今日、納谷幸男に勝って、最高のスタートを切るつもりだったんですけど、そううまくはいかないですね。これ以上の地獄はないと思うので。俺は今、DDTの一番下にいます。ここからは上がっていくだけだから、ここから巻き返します」と肩を落としながらも、巻き返しを期した。すると佐々木大輔が現れ「今日も勝てなかったな。その理由、俺には分かるぞ。もうお前の横に秋山準はいない。バーニングなんか、もう必要ないだろ。俺と一緒に世界を変えよう。今日は疲れてるだろうから、返事は今日はいらない。また会おう」と勧誘。遠藤は「あいつの言うことも分からなくもない。2024年、答えを出そう」と揺れる胸中を吐露。 納谷を迎え撃つことが決まった上野は「D王で優勝して、最強は納谷。どっちが最強か決めましょうじゃない。このベルトはDDTで一番おもろいヤツが持つベルト。DDTの先頭に立って、みんなにいい夢見せたい。その一番前を走るのは俺やから。納谷がどんだけすごかろうが、デカかろうが、俺が一番おもろいから。俺はまだまだやりたいことも、やりたい奴もいっぱいいるから負けられへん。今ベルトかけて一番やりたい奴は納谷幸男。最強をぶっ飛ばして、俺がDDTで一番おもろい奴として、またこのベルトを巻くよ」と王座死守を誓った。
また、「D王」大会実行委員長の小橋建太氏は「(決勝は)本当にいい試合で、遠藤君が最後行くかなと思ったんですけど、納谷君がしっかり反撃して勝利を奪った。納谷君の涙を見て、いい優勝だったなと思いました。(1年前とは)試合運びが全然違う。成長は見えました。対応力が見えました。(上野に挑戦するが?)今回は納谷君の勝利の可能性、非常に高いですね。勢いもあるし、もともと体のデカさだったり、基礎体力もあるし。今の勢いもあって、奪取の可能性は高いと思います。そこを簡単にいかせないのが上野君のプロレス頭。いろんなバリュエーションで攻めてくる。そう簡単にはいかないけど、勢いは納谷君。(リーグ戦全体を通して)みんないい試合して、得点差があまり出なかったところに、接戦であったという。そういう試合を重ねていったから、D王の価値も毎年上がってきた。一つひとつの試合をファンのみんなに魅了することができれば、D王の価値が高まっていくと」と総括した。