＜マスターズGCレディース第2日＞18番、セカンドショットを放ち打球の行方を見つめる岩井明愛（撮影・井垣　忠夫）

　◇女子ゴルフツアー　NOBUTA　GROUPマスターズGCレディース第2日（2024年10月18日　兵庫県　マスターズGC＝6506ヤード、パー72） 　第2ラウンドが行われ、首位と3打差の9位から出た岩井明愛（22＝Honda）が7バーディー、ボギーなしの65をマークし通算11アンダーの首位に浮上した。 　見せ場は16番パー4。ティーショットを左に曲げてバンカーの縁に止まった。ピンまで130ヤードの第2打は極端な前上がり、両足はバンカーの中という難しい状況から打たなければいけない。 　9Iを手に取った岩井明はシャフトに指が掛かるほど短く握ってアドレス。フック回転になることを考慮してグリーン右端を狙って振り切った。舞い上がったボールは7ヤードほど左に曲がってグリーンに着弾。ピン奥6メートルに止まった。 　「イメージ通りに打てた」。実は開幕2日前の練習ラウンドで同じような状況に陥っていた。その時を思い出しピンチを脱出。バーディーを奪い、2位から首位に浮上した。 　2日連続ボギーなしで今季4勝目をしっかりと視界に捉えた。「良い位置で回れているのが嬉しい。残り6試合で1勝はしたい」と意気込む。 　現在メルセデスランク3位。1位の竹田麗央、2位の山下美夢有には差を付けられているが、勝てば年間女王のチャンスも高まる。 　岩井明は「良い位置にいたら狙いたい」と初の戴冠への意欲を口にした。