「ドクターX」有終の米倉涼子が大阪で“心の名医”に 「泣きたい時は大きく泣く」と助言
女優・米倉涼子が19日、大阪・TOHO シネマズ梅田で、公開中の主演映画「劇場版 ドクターX」の舞台あいさつを共演の岸部一徳、勝村政信とともに行った。 「ありがとう大門未知子! 全国舞台挨拶(あいさつ)キャンペーン in 大阪」と題された登壇。2012年10月からテレビ朝日系で7シリーズに渡って放送されていたドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の初の映画化にして完結編となる。 米倉は「きょうはホンマにありがと~。短い時間やけど、楽しもな~。大阪のみなさん、めっちゃ好っきやで~!」と大阪弁で、あいさつ。京都出身の関西人・岸部に「合うてる?」と尋ね「だいたい」と太鼓判を押された。控室には、たこ焼き、いか焼き、焼きそばと大阪名物の“コナモン”が用意されていたといい、米倉は「私、いか焼きしか食べてない!」と残念がった。 孤高のフリー外科医・大門未知子を12年間演じてきた。「まだこうやって音楽が流れ、メンバーがそろうと、終わる覚悟が日に日になくなってきた」と寂しそうだったが「12年間、感謝しかないです」。約700人のファンに、これまで何回見たかを問い、15回という観客もいると知り「なんでそんなに見るの?」と不思議がると、勝村から「質問が下手!」と、たしなめられた。 ティーチインのコーナーでは、観客の質問に次々答え、女性ファンから涙声で「つらい時はどうやって乗り切りますか?」と聞かれると「私もつらいこと、悩みや苦しみはたくさんあるけど、そういう時は、ここにいるお父さん(岸部)やお兄ちゃん(勝村)に相談して、中に閉じ込めないようにして。泣く時は大きく泣く、大きく息をする、落ち着く。これを繰り返しながら自分に正直に生きることを私は目指しています」と答えた。 2020年に事務所を移籍しただけに米倉は「19年ぐらいからずっとつらくて、この場所に立っていられるか分かりませんでしたが、みんなに支えられながら。時間を無駄にしないで、あきらめず進んでよかった。希望は捨てないで」とエールを送った。 心の名医ぶりも発揮した米倉は、最後、「大阪でも、うち、失敗せぇへんで~」と名文句の大阪弁バージョンで締めくくったが、やり直して「失敗」を「セッパイ」と言ってしまい「失敗した」と苦笑した。
報知新聞社