青少年支援の取り組み学ぶ 東京・大田区議会が視察 奄美市
東京都大田区議会地域産業委員会(田村英樹委員長)の委員ら14人が20日から、奄美大島で行政視察を行っている。21日は鹿児島県奄美市名瀬のNPO法人奄美青少年支援センター「ゆずり葉の郷」を訪問。非行や不登校、暴力など深刻な青少年問題と向き合ってきたゆずり葉の郷の事例から、青少年支援のヒントを学んだ。 奄美大島視察は末広・港土地区画整理事業など奄美市が中心市街地で進めるまちづくり、ゆずり葉の郷が展開する青少年支援の取り組みを知ることが目的。20日に空路奄美大島入りし、奄美市役所を視察した。 ゆずり葉の郷では三浦一広所長が、非行や不登校、虐待など、さまざまな問題を抱える青少年に寄り添い、自立を支援する活動を紹介。▽非行を許す▽存在を認める▽褒める▽励ます▽感謝する―という肯定的な指導を行うことで、青少年の言動に変化が見られた事例を示し「よい出会い、よい環境があれば、人は変わることができる」とアドバイスした。 ゆずり葉の郷への視察を提案した同委員会の大森昭彦副委員長は「地元の大田区でも青少年と接する場面はある。各委員が本日の視察内容を忘れることなく、地域で活動できれば」と話した。 一行は同日午後、空路鹿児島本土入りし、県内で視察を継続した。
奄美の南海日日新聞