合い言葉は「猫バンバン」! 寒い朝は「ボンネットを叩け」!? クルマのエンジンルームに潜む「ちいさな命」を守る方法とは
ボンネット内に潜む小動物は意外と多い
朝晩冷えるようになってきたこの季節、クルマに関して気を付けてほしいことといえば、エンジンルームへの猫の入り込みです。 JAF(日本自動車連盟)によると、昨年2023年12月1日から12月31日の1か月間で、ドライバーから「エンジンルームに猫が入り込んでしまった」との要請があった件数は、全国で24件あったそう。 【画像】「えっ…!」これが高速道路で「絶対やってはいけない」行為です!(30枚以上)
クルマのエンジンルームは、警戒心の強い野良猫にとって、狭く入り組んでいて外敵から身を隠しやすく、安心して過ごす事が出来てしまう場所。 寒い日に暖を取りに来ることもありますが、JAFによると雨の日も猫の入り込みは多いといいます。 猫は濡れることを嫌うため、風雨をしのげる場所としてエンジンルームは適しているようです。 猫以外にも蛇や鳥、ヤモリ、ネズミなどもエンジンルームに入り込むことがあるようです。 もし猫などの動物が入り込んだ状態でエンジンを始動させてしまうと、居場所によってはタイミングベルトに巻き込まれて動物に危害がおよぶほか、ベルトが切れたりとエンジンルーム内が悲惨なことに。エンジンルーム内の洗浄が必要になる場合もあります。 前述の2023年12月のJAFに寄せられた猫の入り込みによる出動要請24件のうち、少なくとも13件は、エンジン始動後に気づいたものだったそうです。 悲惨な事故を防ぐための対策として、日産が2015年から活動している「猫バンバン」があります。 猫バンバンとは、エンジンを始動させるまえに、ボンネットを「コンコン」と軽くたたいて、猫に出て行ってもらうこと。 あまりに強く「バンバン」をしてしまうと、怖がって奥に入り込んでしまう可能性があるため、あくまでも猫に「知らせる」イメージで、やさしく発するのがコツです。 ただJAFによると、叩いて出てくるかは「個猫差」があるので万能ではないといいます。 「コンコン」としてから耳を澄まし、猫の気配を感じるようであれば、ボンネットを開けて、エンジンルーム内のパーツをコツコツと叩いてみたり、車体を軽く揺すってみるなどして、猫が入り込んできたであろう下方向へ逃げてもらうよう促します。 どうしても出てくれないようであれば、JAFに救援要請をするのも手です。