車内を冷やすには「ドアの開け閉め」で熱気を追い出すといい?エアコンをすぐつけない方が節約できるの?
夏の暑い日に車に乗り込むと、車内の温度が非常に高くなっていることが多いです。特に直射日光の下に駐車されている車は、ドアを開けた瞬間に熱気がこもっていることを実感するのではないでしょうか。 そんなとき、エアコンをすぐにかける前に「ドアの開け閉め」で熱気を追い出す方法があるといわれています。実際、この方法は本当に効果的なのでしょうか? 今回は、効果が期待できる車内を冷却する方法と、エアコンをすぐにつけない方が節約になるのか否かについて紹介します。その他の節約術についても合わせてみていきましょう。
効果が期待できる車内の冷却方法
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)では、以下のようなテストを実施しています。 <テスト内容> (1)同じ車を5台用意 (2)車内温度が55度になったタイミングでそれぞれ異なる方法で温度低下を試みる (3)温度センサーを運転席と助手席の中央、乗員の顔の高さに設置 (4)経過時間ごとに温度変化を測定 テストの結果は、表1の通りです。
出典:一般社団法人日本自動車連盟「夏の駐車時、車内温度を最も早く下げる方法は?(JAFユーザーテスト)」を基に筆者作成 「1.ドアの開閉」を試したところ、1分弱で55度から47.5度に下がることが分かりました。高温の空気を外に逃がすことはできますが、車内温度が急速に下がるわけではありません。 最も効率的に車内の温度を下げる方法は「5.エアコン+走行」です。車内の熱気を出したら窓を閉め、エアコンを内気循環にして走行する方法によると、5分後に55度から28度まで下げることができます。
エアコンをすぐにつけない方が節約になる?
エアコンはすぐにつけない方が、節約になる可能性があります。高温の車内をエアコンで一気に冷やそうとすると、エアコンのコンプレッサーがフル稼働し、燃料消費が増加します。そのため、エアコンを使わずにまずはドアの開け閉めで熱気を追い出しましょう。 また、エアコンをすぐにつけないことで、エンジンの負荷を軽減し、長期的には車のメカニズムに対するストレスの軽減も期待できます。車の寿命を延ばし、メンテナンスコストの削減にもつながる可能性があるでしょう。