HRS首席卒業の加藤大翔、フランスF4参戦決定。先輩・岩佐歩夢らに続けるか
ホンダ・レーシング(HRC)は2024年シーズンのフランスF4選手権に、育成プログラム「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プログラム(HFDP)」所属の加藤大翔が参戦することを発表した。 【動画】角田裕毅&岩佐歩夢が登場! 臨時講師として”古巣”HRSのスクール生とカートバトル 加藤は三重県生まれの16歳。2023年にホンダ・レーシングスクール・鈴鹿(HRS)のフォーミュラクラスを首席で卒業し、スカラシップを獲得した。 2024年に向けた加藤のチーム体制やカーナンバーなどは追って発表されることになっているものの、F1へと続く欧州のフォーミュラカテゴリーの第一歩を踏み出すことが決まった。 フランスF4には、HRSの前身である鈴鹿サーキット・レーシングスクール(SRS)時代から、若手ドライバーが挑んできた。 中でも2019年のSRS-Formulaを首席で卒業した岩佐歩夢は2020年にフランスF4へ参戦すると、初年度でチャンピオンを獲得。その後はFIA F3、FIA F2とステップアップし、2023年シーズンのF2でランキング4位となった。岩佐はこれにより、スーパーライセンスの取得条件を満たし、年末のは初のF1テストも経験。2024年はレッドブルでF1シミュレータを担当しつつ、日本のスーパーフォーミュラを走ることとなっている。 HRS-Formulaのスカラシップを獲得した際、加藤は「これからが勝負になります。F1に乗ったときにその経験を活かすことができるよう、毎年厳しい戦いの中で1番を取っていき、2027年にF1ドライバーになります」と力強くコメントしており、F1を夢見る加藤が先輩・岩佐に続けるかに注目が高まる。 加藤は2019年にJAFジュニア選手権FP Jrクラスでシリーズ3位を獲得すると、2020年にはROTAX MAX FESTIVAL Jr MAXクラスで優勝。ROTAX MAX Jr MAXクラスや鈴鹿選手権でシリーズランキング3位に入った。そして2021年に全日本カート選手権のFS-125クラスでシリーズランキング2位になると、翌年にはEXGEL OK CHAMPでシリーズチャンピオンを獲得した。 加藤はソーシャルメディアを通じ、フランスF4について次のように意気込みを語った。 「今シーズンはHFDPの一員としてFFSA(French F4 series)に参戦致します」 「昔からひとつの目標としていた舞台に立てることに感謝して、チャンピオン獲得を目指して頑張っていきます」 なお、2023年のHRS-Formulaで次席となったもうひとりのスカラシップ獲得者の洞地遼大は、HFDP with B-Max Racing Teamから日本のFIA-F4への参戦が決定。HRSのスカラシップ生として2022年にフランスF4へ参戦した野村勇斗が洞地のチームメイトとなる。また、野村と共に2022年のフランスF4、2023年のGB3を走った荒尾創大は今年、TODA RACINGからスーパーフォーミュラ・ライツに参戦することが決まった。
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