GRヤリスの3気筒ターボで300馬力超えって凄くない!? クルマの技術・装備はどのくらい進化した?
■レーンキープアシスト(テクノロジー)
世界初搭載は4代目日産 シーマ。レーンの真ん中を走って、コーナリングまでさせる技術の出来のよさに驚いた。現在は白線認識能力、制御技術が飛躍的に進化。しかし過度にやると逆に危険ということで、意図的に進化を止めている面もある。できるけどやらない、というジレンマはある。 ●進化度:4代目シーマ比……80~150% (TEXT/松田秀士)
■カーナビ(装備)
ユーノス コスモ(1990年)のCCS(カーコミュニケーションシステム)がGPSカーナビの第一号。しかし黎明期はそもそも受信できる衛星数が足りず、精度にも問題があった。 対して現在はGPSだけでなく、日本でも準天頂衛星システムの「みちびき」からの電波が受信可能なカーナビや、自車位置補正機能の向上など、当時とはレベルがまったく違う。今後はテレマティクスサービスの進化も含め、精度や性能はさらに向上するはず。 ●進化度:コスモ比……1000% (TEXT/高山正寛)
■ドライブレコーダー(装備)
ドラレコはバスなど商用利用を目的に1998年に登場。交通事故時の記録がメインであったドラレコも"あおり運転"への対応のためリアカメラが必須になったり、逆にドライブ時の「想い出を記録(ログ)」などエンタメ性も増えてきている。 今後はカーナビとの連携なども増えているなか、映像品質に関しては一定のレベルに到達しており、もはや「必需品」としての立ち位置となっていくドラレコ、進化の度合いは400%といったところだろうか。 ●進化度:1998年比……400%
■エコタイヤ
タイヤの転がり抵抗を減らすとグリップが悪くなるという定説をいつの間にか克服したのが凄い。現在ではスポーツタイヤも転がり抵抗値はエコタイヤの範囲に入っているほど。この進化はタイヤメーカーの努力の賜物で、褒め讃えたい。 ●進化度:黎明期比……500%
■オールシーズンタイヤ
グッドイヤーのフォーシーズンズ以前はとにかく中途半端だった。それがスノーフレークマークが付き、ダンロップのシンクロウェザーにはスタッドレスでも難しいアイスマークが付いた。まだまだ伸びシロがあって楽しみなカテゴリーだ。 ●進化度:黎明期比……300%
■スタッドレスタイヤ
初期はコンパウンドを柔らかくするしかなく、まっすぐ走らなくて直線でカウンターを当てていた。今では当時が嘘のように高性能化。ドライ性能も向上。ユーザーに望まれ、販売に直結するため頑張って開発した結果だ。 ●進化度:黎明期比……1000% (TEXT/斎藤 聡)