仮面ライダーベルトの「声」の人・初村健矢さん 故郷長崎で挑む新たなステージとは
長崎放送
仮面ライダーの変身ベルトの声、『がっちりマンデー』、映画『007』の吹き替えなど多彩な実績を持つナレーター・初村健矢さん。変幻自在の声色を生かし、東京から故郷・長崎へUターン。新たなステージに挑む“声の表現者”の思いに迫ります。(初村さんの声は『動画』で紹介) 【画像】1兆個の声を使い分けるという初村健矢さん 自宅クローゼットを改造した「手作りブース」 ■「1兆個の声を持つナレーター」が長崎へ帰郷 初村健矢さん: 「ゴーーーーール!ただいまのゴールは背番号29!」 去年10月、新しいスタジアムでJ2リーグの「スタジアムMC」に抜擢された長崎市出身のナレーター初村健矢さん。 シーンにあわせて使い分ける声は七変化、いや、それ以上!ナレーター歴11年目、テレビ取材を受けるのはこれが初めてです。 久富アナウンサー: 「どれだけあるんですか?実際。何色の声を…」 初村健矢さん: 「自分では数えたことないんですけど、どうでしょうね…。小さい子どもからお年寄りまで、時には怪物だったり、時には外国の方だったり、いろんな方を演じるので、1兆個って言っておきます(笑)」 ■仮面ライダーから007まで 去年3月まで10年間、東京のナレーター事務所に所属。これまでに担当した声は、日曜日の朝の番組「がっちりマンデー」、映画「007」の吹き替え、さらには「仮面ライダー」の変身ベルトの音声まで、多岐にわたります。ちなみに変身ベルトは仮面ライダーシノビの「ニンポウッ!!!」 初村健矢さん: 「ずっと(ナレーターを)やりたいと思っていて。小さいときは海外映画を家族で見ていて、その影響で吹き替え作品が好きで。自分も下手くそながら真似たりして」 ■「声優・ナレーターなりたい人は‟年間10万人いる”」 県内の大学を卒業後、ふるさと長崎を離れて上京しナレーターの養成所に入りますが待ち受けていたのは険しい道のりでした。 初村健矢さん: 「アルバイトをしながら、日々近所の公園とかカラオケとかで練習しながら過ごしてました。代々木公園とかで雪が降ってもやってましたね」 久富アナウンサー: 「なぜ公園で?」 初村健矢さん: 「その時はお金もなかったですし、声優とかナレーターなりたい人っていうのは‟年間10万人いる”と言われているんで、そこで本当にプロになれるか…不安はありました」