高円寺の人気はワールドワイドだった!「ドレイクス」ディレクターが魅力を熱弁
古着を掘るなら、高円寺へ。 オーシャンズ世代の皆さんなら、この感覚、共感いただけるかと思うが、グローバルに活躍するファッション業界人もまた同じだった。 ▶︎すべての写真を見る
高円寺は“近所”のような感覚!と話すのは「ドレイクス」のクリエイティブディレクターを務めるマイケル・ヒルさん。でも、なぜ高円寺!?
「ロンドンでも評判ですよ。古着屋の数はもちろん、キュレーションの深みとセンスが別格だと。
最初は日本人の友人に案内してもらい、以後は訪日するたびに立ち寄り、毎回新たな発見があります。
日本では、ヴィンテージとコンテンポラリーがいい塩梅で融合されていて、ロンドンで古着を探すのとはまったく違う感覚。 特に高円寺は、日本の他のエリアと比べても、ユニークさやアーカイブの豊富さが際立っています」。
またファッションのみならず、アートにも注目しているという。
「モギ フォーク アートはテリー・エリスと北村恵子さんが開いた店。今年、近くにギャラリーショップもオープンしたようですね。
専門的な知識を持つテリーがプロダクトの背景をいちから教えてくれるので、物に無形の価値が宿ります。
陶器はすべて設楽洋子さんの作品。
テリーは益子焼の代表作として紹介してくれました。
水墨画は北川民次さんのもので、ロンドンの自宅のいちばん目立つところに飾っています。どことなくピカソを彷彿させ、心から惹きつけられる作品です。
何点かドローイングを所持していますが、まだまだ日本人作家は少なく、これからもテリーの審美眼を頼りにしながら、深掘りしていきたいですね」。
ここで紹介したショップは全てマイケルさんのお気に入り。
「職業柄、多くの国を訪れますが、不思議と日本以外ではあまり買い物をしません(笑)。職人技とデザインのコンビネーション、さらには完成するまでのストーリーを感じるものばかり。
私にとってはそれが、魔法のようなグッドフィーリングなんです」。 河野優太=写真
OCEANS編集部