小田孔明と宮本勝昌が行使中の「生涯獲得賞金25位」資格 賞金シード復帰例は?
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 3日目(28日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71) 【画像】叫びまくるトム・キム 国内男子ツアー出場資格のひとつに「生涯獲得賞金ランキング上位25位以内」がある。シードを失った対象選手が、選択した1シーズンで行使できる権利で、1年間のフル出場が可能。賞金シード(今季は65位以内)に復帰した場合は資格が復活し、その後再び使うことができる。 2024年シーズンはランク10位の宮本勝昌、15位の小田孔明がこの資格で出場している。国内シニアツアーを掛け持つ宮本はレギュラーツアーで今季7試合に出場し、賞金ランキング164位と低迷中。昨季に2007年から保持していた賞金シードを喪失した小田は、14試合の出場で104位とやはり苦戦が続いている。
「最後にあがこうと思って」。ツアー通算8勝、2014年には初の賞金タイトルを獲得した小田は、昨シーズンを終えて早々に資格の行使を宣言した。今週は今季6回目の決勝ラウンドに進出し、通算5アンダーの27位につける。上位の見える位置で迎える最終日に向けては「調子がすごく良いわけでもない。先週からそうなんだけど、何も考えないで“無”でいきますよ」と無欲を強調。「あがければ、いいね」と繰り返した。 かつて生涯25位を守り続けているあいだは、行使する回数に制限がなかった資格は、2005年に現在の“1回きり”に改定された。同年以降は24人が使用し、賞金シード返り咲きを果たしたのは尾崎健夫、室田淳、深堀圭一郎、平塚哲二、近藤智弘の5人。シード復帰に2回成功した室田が最多の3回行使している。(愛知県みよし市/塚田達也)
「生涯獲得賞金ランク25位以内」の資格使用選手 ※2005年以降。カッコ内は資格使用シーズンの賞金ランク <2005年> デビッド・イシイ(116位)、渡辺司(103位)、尾崎健夫(78位)、湯原信光(120位)、芹澤信雄(115位)、山本善隆(218位)、東聡(87位)、ブランアン・ワッツ(145位)、高橋勝成(114位)、中村通(賞金0円)、藤木三郎(賞金0円) <2008年> 加瀬秀樹(87位)、川岸良兼(69位) <2009年> 尾崎健夫/2回目(※07年に賞金シード復帰/137位)、室田淳(67位=賞金シード復帰) <2011年> 室田淳/2回目(93位) <2012年> 鈴木亨(89位)、深堀圭一郎(43位=賞金シード復帰)、宮瀬博文(102位) <2016年> 室田淳/3回目(※14年に賞金シード復帰/126位)、平塚哲二(82位=賞金シード復帰) <2017年> 伊澤利光(228位)、深堀圭一郎/2回目(91位) <2018年> 近藤智弘(66位=賞金シード復帰) <2020-21年> 手嶋多一(74位)、近藤智弘/2回目(63位=賞金シード復帰) <2022年> 藤田寛之(109位) <2024年> 宮本勝昌、小田孔明