【オートレース】75歳63日!篠崎実がSG最年長勝利記録更新「下積み長かったから上積みしかない」~飯塚オールスター
不老長寿のレジェンドが、またも己を超えていった。 オートレーサーの篠崎実(75)=川口・9期=は29日、福岡県飯塚オートレース場で開催中のSG「第43回オールスターオートレース」最終日・第3R「一般戦」に出走。先頭ゴールを決めて、自身が持つSG最年長勝利記録(73歳63日)を、75歳63日に更新した。 ロッカーへ戻り、さっそうとヘルメットを脱ぐと、伝説の男は背筋をピーンと伸ばして、張りのある声色で快挙をまくしたてた。「おう、見ていたか! オールスターで1着を取りたかったので、一つ勝つことができて本当にうれしいよ! コースがちょっとぬれていたので、テクニカルを発揮したぞ。また勝てちゃってもう、辞められないな!」 1949年2月26日に生まれ、1971年3月25日に選手登録され、今もなお現役を続行している。世間では自動車免許を返納する年齢なのに、現在も最高速度150キロに迫るバイクを巧みに操り、50歳以上も年齢の離れた若手レーサーたちを相手に過酷な勝負を競い続けている。「おれは下積みが長かったから、今は上積みしかないんだ。やっと最近になってからだよ、エンジンのことが少しわかってきたのは(笑い)。この1着でファンは喜んでくれたら、それがうれしいよ!」
報知新聞社