柳葉敏郎 ファンから「室井さん、ありがとう」の声に涙 仲間へ感謝し目頭を押さえる場面も
俳優の柳葉敏郎(63)が15日、都内で映画「室井慎次 生き続ける者」の初日舞台あいさつに出席し、これまでの作品に込めた熱い思いを語り、感謝を伝えた。言葉を詰まらせながら仲間への思いを口にし、観客からの「室井さん、ありがとう」との言葉に涙を見せる場面もあった。 【写真】柳葉敏郎との再会を喜び、深々とお辞儀をする(左)真矢ミキ 本編上映後のイベントに柳葉らが登場すると、興奮冷めやらぬ劇場のボルテージは最高潮に達した。「全てはここにいらっしゃる人達に支えられてできたこと。幸せな時間を過ごさせて頂きました」と一言一言かみしめながら、あいさつした。 「とにかく感謝だけです」と壇上で何度も感謝の言葉を口にした柳葉。「生まれ育った場所で作品を作るのは役者としてこの上ない幸せで、地元での現場でのロケの時は、全てに感謝の思いで過ごさせて頂きました」と回顧。自宅に大きな花輪が届いたようで「地元の人達の愛情を改めて感じました」と語った。 27年間ともに過ごした“室井慎次”としての時間。室井に対し改めて「カッコイイ」と感じたという。「彼は色んな事を教えてくれました。良いことも悪いこともあって、そういうものなんだなと改めて感じさせてもらいました室井慎次としての27年間を、柳葉敏郎の人生に生かせられたら良いなと思います」と宣言すると、会場からは大きな拍手。「悔いなく室井慎次の人生を終える事ができました」と万巻の表情を浮かべた。 テレビシリーズから共演する筧利夫から「柳葉敏郎ありがとう!」と感謝の言葉をかけられると、目頭を押さえる仕草。顔を真っ赤にしながら「この作品を通じて出会った人たちに本当に感謝の気持ちしかなくて…ありがとうっす」と思いを伝える柳葉の目には、光るものがあった。 フォトセッション時、観客が持つ「室井さん、ありがとう」の文字が書かれたパネルを見て、感慨深い表情の柳葉。MCの呼びかけで沸き起こった「室井さん、ありがとう!」の歓声に、思わず涙。深々と一礼した柳葉は、ファン一人一人に目を向け、手を振りながら会場を後にした。 1997年の連続ドラマ開始以来、熱狂的なファンを生み出し、社会現象を巻き起こした「踊る」シリーズ。邦画の歴史を変えたとも言われる映画シリーズ6本の累計動員数は3598万人、累計興収は487億円を超え、「踊るプロジェクト」はまさに伝説となった。最新作である本作は、ファンの声に応え8日から10日に先行上映も行われた。