ベレッティーニがキッツビュール大会を制し2週連続優勝!ランキングも50位から40位へジャンプアップ<SMASH>
男子テニスツアー「ジェネラリー・オープン」(7月22日~27日/オーストリア・キッツビュール/クレー/ATP250)は現地27日にシングルス決勝を実施。元世界ランク6位のマテオ・ベレッティーニ(イタリア/現50位)がノーシードのヒューゴ・ガストン(フランス/同91位)を7-5、6-3で下し、2週連続でのツアー優勝を飾った。 【動画】ベレッティーニ対ガストンの「ジェネラリー・オープン」決勝ハイライト 度重なるケガを乗り越え、今年3月に約半年ぶりのカムバックを果たした28歳のベレッティーニ。復帰戦となった下部大会「アリゾナ・テニスクラシック」(アメリカ・フェニックス・/ハード/チャレンジャー175)でいきなり優勝すると、4月の「ハッサン2世グランプリ」(モロッコ・マラケシュ/クレー/ATP250)では約1年10カ月ぶりのツアータイトルを獲得。さらには先週の「EFGスイス・オープン・グシュタード」(7月15日~21日スイス・グシュタード/クレー/ATP250)でも優勝を果たしていた。 迎えた今大会、勢いそのままに1セットも落とさずに勝ち上がったベレッティーニは、ツアー初顔合わせとなったガストンとの決勝でもファーストサービスが入った時に80%のポイント獲得率を記録するなど主導権を掌握。第11ゲームでブレークを果たして第1セットを先取すると、第2セットでも途中4ゲームを連取した上に第9ゲームでブレークを奪い、1時間21分で試合を締めくくった。 復帰後3勝目並びに今季3勝目を手にした28歳の名手は、オンコートインタビューでツアー初優勝を逃したガストンを称えつつ、次のように喜びを語った。「(第2セットでは)ダブルブレークができたからよかった。テニスでは何が起こるかわからない。少し緊張したけど、彼は素晴らしい試合をした。それでも僕は集中していた。自分の得意なプレーを続け、ボールをうまく打ち、重要な場面ではアグレッシブに攻めることができた」 先週のグシュタード大会から続いているマッチ連勝記録を10に伸ばすとともに、節目のツアー通算10勝目をゲットしたベレッティーニ。大会後に更新される世界ランキングでは50位から40位に浮上し、昨年8月末以来約1年ぶりにトップ40に復帰することが確定した。この後の北米ハードシリーズでもさらなる活躍を期待したい。 文●中村光佑