債券は下落か、FRB高官発言で米金利上昇-日銀政策変更の警戒重し
(ブルームバーグ): 26日の債券相場は下落が予想されている。米国で連邦準備制度理事会(FRB)高官の利下げに慎重な発言を受けて長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。日本銀行による国債買い入れの大幅減額や追加利上げに対する警戒感も強く、相場の重しとなりそうだ。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、米長期金利が上昇し、円債先物は夜間取引で下げており「先物の動きに引っ張られて弱含みもみ合い」とみる。「円安進行や日銀主な意見のタカ派的な内容で、7月の日銀会合で買い入れ減額と同時に利上げが実施されることへの警戒感が重しになっており、地合いは良くない」と述べた。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.99~1.01%(25日は0.995%で終了)、先物中心限月9月物は143円35銭~143円55銭(同143円48銭)。
ボウマンFRB理事は25日、インフレ見通しに対する幾つかの上振れリスクが見られると述べ、政策金利をしばらくの間、高水準に維持する必要があるとの考えをあらためて表明した。クックFRB理事は「ある時点で」利下げを行うのが適切だろうと述べた。
先物夜間取引で9月物は25日の日中取引終値比7銭安の143円41銭で終えた。
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Hidenori Yamanaka