“空飛ぶカメラ”ってどう? 自撮りミニドローンを試して分かったその面白さとハードルの高さ
飛ばす楽しさより簡単で安全を重視した設計
Hoverは操縦を楽しむドローンではないのだなと感じさせるのはその作り。多少ならぶつかってもプロペラは損傷しないし、まちがって触ってしまって指を痛めることもないし、プロペラが剥き出しになってないので、持ち歩くときもすごく気軽。バッグの隙間に放り込める。 そして操作系。 基本の撮影モードが5つ、さらに「アドバンストモード」や「マニュアル操作」などもあるのだが、最初は基本となる「ベーシックモード」しか使えないのだ。最初にベーシックモードで慣れてからじゃないと他の操作はさせてもらえないのである。 5つのベーシックモードは本体にアイコンで示されており、モードセレクトボタンを押すと順次切り替わる。 そして、これらの撮影モードはどれも「自動で離陸して定められた動きをして自動的に終了する」ため、スマホがなくても操作可能だ。 基本は「ホバリングモード」。 手のひらにカメラを自分に向ける方向でHoverを載せ、スタートボタンをポンと押す(このとき、撮影する人を認識するので、カメラの前に顔がないとダメ出しされる)。 ぶわっと離陸。真冬だとこのときの風が手のひらにあたって寒いのだけど、当たり前だ。 少し上空に上がり、数秒待ってから被写体との距離や角度を取り、設定通りに撮影を始める。 ホバリングモードだと手のひらから数10cm浮いたまま顔の方向を追うというシンプルなもの。 残りも4つは、少し離れて上昇し、遠ざかっていく様子を撮影するズームアウトモード、歩いている後ろ姿を追ってくれるフォローモード。自分を中心に旋回しながら360度撮ってくれるオービットモード、そして上空に上がって真上から撮ってくれる俯瞰モードだ。 飛行時間は、モードにもよるけどデフォルトで30秒。短いので気軽に試せるのだ。 俯瞰モードで上空まで上がっても、数10秒で降りてくるので待てばいい。さすがに小型軽量だけあって、風にはあおられやすいので高く飛ばすのは向いてない。 あとは、Hoverの下に手のひらを持ってくればそれを検知して着地してくれる。 手のひらから離陸して手のひらに着陸するっていう流れがすごく楽しいのである。 なお撮った写真や動画はWi-Fiでスマホに転送しても、USBケーブルでPCにつないで吸い上げてもいい。