台風3号、勢力強める 台湾本島の大半が強風域内に 東部に上陸の可能性も
(台北中央社)台風3号が勢力を強めて台湾に近づいている。交通部(交通省)中央気象署(気象庁)は24日、これまでの中度台風から強烈台風(いずれも台湾基準)になったとした上で、深夜には北東部の宜蘭県や東部の花蓮県一帯に上陸する可能性があるとの見解を示した。 気象署によると、台風3号は午後4時現在、宜蘭の南南東約70キロの海上を時速約23キロから約15キロに速度を落としつつ、北西に向かって進んでいる。中心気圧は920ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は53メートル、最大瞬間風速は65メートル。中心から半径250キロ以内は風速13.9メートル以上、半径90キロ以内は風速24.5メートル以上の強風域。 気象署の劉宇其予報官は、24日深夜にも上陸し、25日早朝に台湾海峡に抜けると説明。特に宜蘭や花蓮では強い風や大雨に警戒が必要だと注意を呼びかけた。 気象署の発表によると、23日午前0時から24日午後4時までに宜蘭県太平山で608.0ミリ、中部・台中市南湖圏谷で402.5ミリ、南部・屏東県旧泰武で351.0ミリの雨量をそれぞれ観測した。 (余暁涵/編集:齊藤啓介)