井上尚弥が外国選手とのスパーリングを打ち上げ ネリ戦へ「手応えは十分。もうバッチリ」 観戦チケット残り約3000枚
プロボクシングの4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=が18日、横浜市の大橋ジムで4ラウンドのスパーリングを実施。2月から行ってきた外国選手とのスパーリングを締めくくった。元世界2階級制覇王者でWBC世界同級1位のルイス・ネリ(29)=メキシコ=との4団体王座防衛戦(5月6日、東京ドーム)に向けて、今後は日本選手を相手に調整する。 2月から計4人の外国選手を招聘(しょうへい)して行ってきた外国選手とのスパーリングはこの日が最後。3月17日に来日した元WBCユース世界フェザー級王者で、スピードのある技巧派サウスポー、ジョナタン・ロペス(20)=米国=と拳を交えた。ロペスと同日に第2陣として来日したWBA世界スーパーバンタム級11位のケビン・ゴンサレス(26)=メキシコ=も約1カ月間、スパーリングパートナーを務めた。 井上は「手応えは十分ありですね。この高いレベルの相手たちに自分のボクシングを当てはめることができた。ネリそっくりなタイプはいないが、こういった選手たちに自分のスタイルやボクシング、やりたいことを当てはめることができたら、もちろんネリにも通用する部分はあると思う。もうバッチリですね」と自信を示した。 日本選手とのスパーリングを行う場合も来週のはじめまでだという。減量には「バンタム級に比べたら良いですけど、スーパーバンタム級でやる以上、そこでのベストはつくらないといけないですからね」ととても気を使っている。 約4万人収容予定の東京ドーム興行の観戦チケットの売れ行きは良く、完売まで残り約3000枚まで迫った。「どの座席でも良さはあると思う。リングサイドで試合を見る良さ、たとえ後ろの方の座席だったとしてのドーム全体を見渡せる良さ、雰囲気を含めていろいろ味わえると思うので」と宣伝した。 「今後、東京ドームでやれるか分からない。今回次第だと思うし、それぐらい今回はでかいものだと感じている。満員のお客さんと、その日を共有したいなと思っている」と決意を述べた。 興行は4大世界戦を中心に行われ、セミファイナルでWBO世界バンタム級5位の武居由樹(27)=大橋=が、2度目の防衛を目指す王者のジェーソン・モロニー(33)=オーストラリア=相手に世界初挑戦する。第3試合の〝セミセミ〟は尚弥の弟で、WBA世界バンタム級王者の井上拓真(28)=大橋=が、指名挑戦者で同級1位の石田匠(32)=井岡=の挑戦を受ける2度目の防衛戦。第2試合としてWBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟(28)=倉敷守安=が、同級3位で世界初挑戦の桑原拓(29)=大橋=との再戦で、初防衛戦を闘う。