鉢盛山頂目指し力走 長野県朝日村で登山マラソン
長野県東筑摩郡朝日村のシンボルで日本三百名山の鉢盛山を目指す「第6回鉢盛山登山マラソン」(村観光協会主催)が4日、村役場を発着点に開かれた。標高2447メートルの山頂を目指す38キロなど全3コースに全国から16~76歳の303人(オープン参加含む)がエントリーし、暑さに負けない力走を見せた。 38キロは標高差1667メートルの厳しいコース。エントリー164人のうち154人が走り、舗装路、未舗装の林道、急坂の登山道と刻々と変化する状況と向き合いながら完走を目指した。3時間32分18秒で38キロ男子1位になった福井県敦賀市の地方公務員は「途中で心が折れそうになったが、麓から一気に登り面白い。百名山は全て訪ねたので三百名山に挑戦できよかった」と達成感を口にした。 38キロ最年長参加者の東京都の男性は「参加4回目の今年も完走したい」と笑顔でスタートを切った。前日はホームステイ受け入れ先の村内の民家に泊まり「家族的で、歓迎してもらいうれしかった」と住民との交流も楽しんだ。 登山口で折り返す32キロには66人、林道口まで至る12キロには73人がエントリー。12キロを45分30秒で走り男子1位に入った塩尻市職員は「折り返し前後の林の雰囲気がよかった。いつか山頂も目指したい」と話した。 ボランティアが運営を支えた。ゴール前では選手の名前を呼んでラストスパートを応援し、組合立鉢盛中学校3年の生徒は「参加してよかったと思ってもらえるよう笑顔で接したい」と話した。
市民タイムス