県産ヒノキをふんだんに使った日本第1号の和サウナ＝提供

　農林水産省の「日本の棚田百選」にも選ばれている地区・岡山県久米郡久米南町上籾で11日、棚田が一望できる宿泊施設併設型サウナ「THE TANADA SAUNA（ザタナダサウナ）」がグランドオープンする。心地よい汗をかき、風光明媚（めいび）な山里の景色を堪能して体と心が“ととのう”時間を過ごす注目のスポットだ。 【写真】オーナーの小田切さんとスタッフたち

　約790平方メートルの敷地に建物3棟（計約204平方メートル）を構え、サウナ棟を中心に1棟貸し切りの客室「VILLA（ヴィラ）」（約71平方メートル）と8畳の和室3室を用意した建物「INN（イン）」を併設している。デイユースプランと宿泊プランがあり、目的に合った利用が可能。

　サウナは日本入浴協会監修の日本第1号「和サウナ（R）」で、日本古来の薬草を使った蒸し風呂を現代風にアレンジしている。香り高い県産のヒノキをふんだんに使った室内は90度に設定されており、ロウリュで体を温めた後は、昼は自然、夜は星を眺めながら外気浴。シャワーやミストシャワー、水風呂のほか、タオルや飲料水も備わっている。最大収容人数は16人。

　一方、宿泊部屋は、定員4人で各個室にシャワーやトイレ、プロジェクター、冷蔵庫などを完備。このほか、ヴィラには露天風呂やヨガができるテラスもあり、思う存分に滞在時間を楽しめる。予約制で夕食、朝食の提供もあり。

　価格は人数やシーズン、日によって変動する。サウナのデイユースは午前11時から午後2時までの間で、75分利用1人6000円～、3時間利用1人7500円～。宿泊は9日現在、イン1泊1万円～、ヴィラ1泊2万4000円～。

　毎週火、水曜日が休業日で、予約はインターネット上の公式サイトで受け付けている。サウナは男女兼用のため、入浴の際に着用する水着やフィットネスウェアなどを持参。宿泊者は午後3時から6時までの間にチェックインをする。付近に電灯が無いため、安全を考慮し、辺りが暗くなる前に来館するように呼びかけている。