大山千枚田をバックにヨガ講習を世界に配信 鴨川(千葉県)
鴨川市のNPO法人「大山千枚田保存会」の会員で、ヨガのインストラクターでもあるクリステン・マックウィリンさん(58)=同市平塚=が、6月21日の「国際ヨガデー」に大山千枚田の風景を背景にしたヨガ講習を世界に向けてウェブでライブ配信する。当日、現場での受講を希望する人(定員20人)と、「Zoom(ズーム)」によるオンライン受講の希望者(最大100人)を募集している。 国際ヨガデーは、2014年の国連総会で決められた。発祥地のインドによる「ヨガは平和な社会をつくる最適な手段」との呼び掛けに日本を含む多くの国が賛同した。 クリステンさんは出身地・米国での大学時代にヨガを始め、インドでも専門家に手ほどきを受けた。1999年に来日。2015年に鴨川市に移住してイラストレーターなどの仕事の傍らヨガ教室を始めた。19年台風の長期停電の間に近所の人たちに無料で行っていた朝の講習が、コロナ禍でオンライン実施になり、世界各国から生徒が集まるきっかけになった。 現在は「里山ヨガシェア」というサイトで毎日午前7時~8時に千枚田近くの自宅から講習を配信している。受講者は日本国内の他米国、豪州、ニュージーランド、フランス、イタリアなどの約30人という。 当日は、大山千枚田の駐車場脇の草地から、初夏の大山千枚田の美しい風景をバックにポーズを取る。棚田の光景を世界に紹介することも配信の目的だ。クリステンさんは「ヨガのメリットは『つながり』だと思う。周囲の人とのつながりもそうだけれど、ヨガでは自分の体や心、呼吸ともつながる。講習では鳥のさえずりと呼吸を合わせることで、その一端に触れてもらえたら」と話す。 当日の講習時間は午前9時~10時。日本語でも対応する。雨天の場合は近くの古民家レストラン内から配信する。現場での受講希望、Zoomによるオンライン受講の希望は、6月19日までに「里山ヨガシェア」のフェイスブック(https://www.facebook.com/events/1140680683882629/)へ。