日本新薬 3年目の5番・若林が4回に中越えソロ放つも序盤の失点響いて初戦敗退
◇第49回社会人野球日本選手権1回戦 日本新薬4―6TDK(2024年10月31日 京セラドーム) 16大会連続26度目出場の日本新薬が初戦で敗れた。2回に大量6失点。終盤の反撃も及ばなかったが、「5番・左翼」でフル出場した若林将平外野手(24)が見せ場をつくった。 「初球よりも甘いところへ来た。しっかり狙い通りにワンスイングで仕留めることができました。引っ張りにいった中で良いポイントで打つことができたと思います」 0―6の4回先頭。カウント1ストライクからの2球目、140キロ直球を捉えると、センターバックスクリーンへのソロ本塁打となった。2大大会での本塁打は、22年の日本選手権2回戦・ENEOS戦以来通算3本目。持ち味である長打力を存分に見せつけた。 だが、右の長距離砲がフォーカスしたのは、2―6で迎えた8回の第4打席だった。無死満塁の好機だったが、4球目の内角カットボールに三ゴロ。三塁走者は生還したものの、主軸として「あの場面で打てるか打てないか。きょうの試合の全てです」と悔やんだ。 履正社(大阪)、慶大を経て入社3年目。今季の公式戦を終え「自分の中で、春先からプロ入りへラストシーズンの気持ちで打ち込んできました。来年につながる部分もありましたが、まだまだやるべきことが多い」と振り返った。プロ入りという目標を追いかけてきた一方で、チームの勝利を誰よりも願ってきた24歳。今大会の悔しい敗戦を糧に、雪辱の来季へと向かう。