マニアも驚き! ほぼオリジナルな「足のいいやつ」:1972 トヨタ カリーナ【隣りの旧車ライフ】
憧れだったクルマに、懐かしいクルマ。知らない人には新鮮に映るかもしれない、愛しき旧車たち。そんな旧車を実際に保有するオーナーに、ご自慢の愛車をご紹介いただこうという本企画。第1弾は初代セリカの兄弟車的存在で、実用性をより考慮したという初代カリーナ。数が少ない上にほぼオリジナルという希少車で、イベントでも注目されまくりだ! 【画像】隣りの旧車ライフ・1972 トヨタ カリーナ
こんなクルマ:特徴的なデザインと軽快な走りで人気に
日本初のスペシャリティカーとなるセリカのプラットホームを用いて、より実用性を兼ね備えたセダンとして1970年に誕生したのがカリーナだ。「足のいいやつ」のキャッチコピー通り、セダンながら軽快な走りを実現。車格的にカローラとコロナの中間的ラインナップとして人気を博したモデルとなる。 ボディは4ドアと2ドアのセダンが基本となり、1974年にハードトップを追加。ヘッドライトやテールランプのデザインに、いい意味でのクセがあるのも初代カリーナの特徴。とくに縦長でボディのラインに沿った形状のテールランプなどは、初代カリーナの最たる特徴といえる。 搭載されるエンジンは、当時のトヨタの高性能エンジンユニットとなる1.6L DOHCの2T-Gや2.0L DOHCの18R-Gを筆頭に、1.4-2.0Lのエンジンを用意。ツインカム系の燃料供給はソレックスで、ツインチョークキャブ特有の吸気音も魅力だ。 ◆縦長デザインのテールランプは初代カリーナの特徴といえる部分。前後に備わる赤いGTのエンブレムは、2T-Gを搭載する高性能の証。 ◆エンジンは1.6L DOHCの名機2T-Gを搭載。組み合わされるキャブはソレックス40PHHで、特有の吸気音も魅力。 ◆メーターパネルは5眼式で、組み合わされるステアリングはシンプルなデザインのT字型3本スポーク。この時代はまだ、各スイッチ類がプル式だった。 ◆オリジナルのホイールキャップも美しいままの状態を保っている。ちなみにサスペンションはフロントがストラット、リヤが4リンクコイル。