【サステナブルなガーデニング】植物や地球に優しい〈コンポスト 4選〉使い方やメリットも!
コンポスト堆肥の作り方
●コンポスト容器を準備する コンポストは大きな容器に枯葉や生ゴミを入れて自然発酵させるタイプや、コンポスト基材を入れたコンパクトな容器で手軽に発酵させるタイプなど多種多様。 園芸店やネットでも販売されています。初心者には必要な資材がそろっているコンポストのキットがオススメです。 ●生ゴミを投入する コンポストに投入できるゴミは、野菜や果物の調理くず・ご飯やおかずの食べ残し・コーヒーかすや茶殻など。玉ねぎやニンニクの皮・卵の殻などは分解するのに時間がかかります。 ●材料を積み重ねる 1日分の生ゴミを投入し、上からコンポスト基材をかぶせます。翌日に前日投入分を軽く混ぜ、さらに生ゴミを投入。これを2~3ヵ月程度繰り返しましょう。 生ゴミの分解がなかなか進まないときは、油っこいものや甘いものを入れると分解を促進します。 ●熟成させる 最初の生ゴミ投入から2~3ヵ月程度経ったら、次は熟成期間に入ります。熟成には水分が必要なので、週に2~3回0.5~1リットルの水を入れてよく混ぜます。 3~4週間程度熟成させると材料が細かくなり、腐敗臭がなく土のような香りもします。このような状態になればコンポスト堆肥の完成です。 ●ガーデニングに利用する 完成したコンポストを植物の根元に混ぜ込むと、植物に栄養を供給し健康な生長を促進します。使用しない分は、乾燥させて保管しましょう。
暮らしやスタイルに合わせて選べる!コンポスト 4選
●屋外コンポスト 庭や畑などに設置される大型の屋外コンポスト。生ゴミや庭の落ち葉、剪定くずなどを積み重ね、微生物の働きで自然に分解させます。 設置場所のスペースが必要ですが大量の有機物を処理でき、家庭菜園や庭の肥料として利用できます。※参考価格:5000円~6000円前後 ●タンブラーコンポスト タンブラーコンポストは回転式の容器に材料を入れて、定期的に回転させることで空気を供給し、分解を早める方法。簡単に材料を混ぜることができ、比較的早く堆肥が作れます。※参考価格:8000円~15000円前後 ●バック型コンポスト ファスナー付きのトートバックに基材と生ゴミを入れるバック型コンポスト。従来のゴミ箱型とは違って、一見コンポストには見えないようなオシャレなフォルムです。※参考価格:2000円~4000円前後 ●ワームコンポスト ワームコンポストはミミズを利用して生ゴミを分解する方法。ミミズが有機物を食べ、その排泄物が栄養豊富な堆肥となります。※参考価格:8000円~1万円前後
コンポストで生ゴミを有機堆肥に!
ゴミとして廃棄していたものを堆肥として蘇らせるコンポスト。植物だけでなく地球にも優しい取り組みです。 ご紹介した種類のほかに、室内で使える小型の電動コンポスト機もあります。やや高額ですが、自治体によってはコンポストに助成金を交付しているところも。 自然の力を利用したコンポストで庭を美しく保ちながら、サステナブルなガーデニングを実践してみませんか。
上園 美佳