シルバー戦隊ポールレンジャーと、彼らの生みの親のAYAさん

悪の組織から大阪・長堀橋の平和を守るために戦う謎の集団が活躍している。ポールダンサーの男性4人組、その名も「シルバー戦隊ポールレンジャー」が活躍している。彼らは一体何者なのか？なぜ長堀橋というピンポイントなのか？ポールダンサーとして活躍するかたわらポールダンス教室やバーも経営、そして何故か彼らのことをよく知っているというAYAさんに話を聞いた。 【写真】楽しそうにポールダンスの練習に励む“おじいちゃん”たち…眩しい！

ポールレンジャーの正体は60代の男性たち

シルバー戦隊ポールレンジャーはリーダーの「レッド」を筆頭に、「シルバー」「ブラック」「ブルー」から成る4人組だ。悪いヤツらから長堀橋の平和を守る戦隊ヒーローとして、夜な夜な戦っているという。 その正体は、60歳以上の男性ポールダンサー。昼間は会社員や整体師、税理士として働き、夜は床から天井まで垂直に伸びたポールの周りで練習に励むため長堀橋へ通う。そしてAYAさんのバーや発表会などのショーに、シルバー戦隊ポールレンジャーとして出演。セリフあり、バトルありのヒーローショーを繰り広げる。 ポールダンスといえばセクシーなイメージが強いが、実は全身の筋力や体幹を使うハードなダンスでもある。柔軟性も求められ、アクロバティックな動きも多い。レッドはエアリアルヨガや社交ダンス経験者だが、あとの3人はダンス未経験。その上、ポールダンス歴も1～2年というから驚きだ。 「本番に向けて必死に練習するから、皆さん驚くほど上達します」と、ポールレンジャーの仕掛け人であるAYAさんはにっこり。

ポールで遊んでいたらお客の前で踊るように

なぜ、60歳を過ぎた彼らがポールダンスを始めたのだろう。 AYAさんと4人は、もともとビジネス交流会で知り合った仲間。そしてAYAさんの経営するポールダンスバーのお客だ。 「ショーの合間に、お客さんたちがポールに触って遊ぶんです。そのうち『やってみたい』と、私の経営するポールダンス教室の体験レッスンに来てくださったのが、あの4人です」 そんなある日、若い女性からモテモテという男性ポールダンサーがテレビで紹介されたのを見たAYAさん。「うちのシルバー4人も、インパクトがある。絶対に負けない！」と急遽4人を招集。何か面白いことをやってやろうと誕生したのが、「シルバー戦隊ポールレンジャー」だ。今やオリジナルのTシャツや歌まである。