ドレイパーがツアー2勝目!ATP500で初めてのタイトル「信じられない気分」[エルステバンク・オープン]【テニス】
ドレイパーがツアー2勝目挙げて自己最高ランク更新
「エルステバンク・オープン」(オーストリア・ウィーン/ATP500)シングルス決勝が現地10月27日に行われ、第7シードのジャック・ドレイパー(イギリス/世界ランク18位)がカレン・カチャノフ(同24位)を6-4、7-5で下し、自身2度目のツアータイトルを手にした。 【動画】ドレイパーがATP500レベルで初めてのタイトル獲得 マッチハイライト 今シーズン、22歳のドレイパーは6月のATP250シュツットガルトでツアー初優勝。9月の全米オープンでは初めてグランドスラムで4強入りした。 今大会では、1回戦で錦織圭(ユニクロ/同141位)を接戦で破ると、2回戦でルチアーノ・ダルデリ(イタリア/同42位)、準々決勝でトマシュ・マハチ(チェコ/同27位)、準決勝で第6シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同17位)を破って、決勝に進んでいた。 決勝では、前週のATP250アルマトイで今季2勝目を挙げているカチャノフと対戦。試合序盤の第3ゲームでは、ゲームポイントを握られてから相手のミスを引き出してブレークに成功したドレイパーは、盤石なサービスゲームを披露する。左利きならではのスライスサーブ、相手の裏をかいたフラットサーブを次々と叩き込み、ファーストサーブでは95%の確率でポイントにつなげた。 ブレークポイントを握らせず、危なげなく第1セットを6-4で奪ったドレイパーは、続く第2セットも勢いが止まらない。開始から4ゲームを連取して一気に勝負を決めにかかる。 だが、「いいプレーができていたのに、流れが変わってしまった」とドレイパーのショットが乱れると、これをカチャノフが見逃さず。5ゲームを奪い返されてしまう。ドレイパーは自ら流れを手放してしまったが、5-5で再びリードを奪うと、最後はピンチをしのぎ切って、ツアー初優勝を挙げた6月のATP250シュツットガルト以来となるツアー2勝目を挙げた。 ドレイパーにとって、ATP500のタイトルは初めて。「信じられないような気分だ。とても幸せだし、自分とチームを誇りに思う。こういう瞬間のためにやってきたから今は楽しむよ」と、キャリア最大のタイトルを喜んだ。なお、今回の優勝でランキングは自己最高となる15位に上昇する。
Tennis Classic 編集部