”遺体なき強盗致死事件” 回収屋の男の初公判 男は監禁など認めるも強盗致死と死体遺棄は事実が無いと主張 広島地裁
広島県海田町で70代の男性が監禁され、現金を奪われて死亡したとされる事件で、強盗致死などの罪に問われた男の初公判が開かれました。 【画像を見る】今泉俊太被告や事件現場、法廷内の映像 起訴状によりますと、今泉俊太被告は、門美帆子被告らが預けていた投資資金を回収する目的で、2022年6月、海田町の事務所で竹内義博さんに対して、門被告と共謀して殴る蹴るなどの暴行や脅迫を加え死亡させるなどし、さらにほかの5人と現金約11万円を奪ったとされています。 7月18日の初公判で、今泉被告は起訴内容について「監禁については事実を争わないが、強盗致死と死体遺棄については争う」と話しました。 検察側は冒頭陳述などで、「今泉被告は回収屋として依頼され広島を訪れ、門被告とともに竹内さんに暴行を加え、事務所で現金を奪った」と指摘。「被告らは、毛布にくるんだ竹内さんの遺体を車に乗せ、埼玉県周辺に運んだ」としました。 一方、弁護側は「監禁や暴行と脅迫については事実を争わない」としたものの、「取引履歴を見せてもらうための行為で現金は奪っておらず、暴行によって竹内さんは死んでいない」などと主張しました。 判決は8月1日に言い渡されます。
中国放送