もっと知りたい北方領土(1)北方四島の大きさを本州の地図に重ねてみると…
北海道本島からわずか3.7キロ 歯舞群島・貝殻島
これだけ広い北方領土ですが、本土からどのくらいの距離にあるのでしょうか。 北海道本島に最も近い歯舞群島は、「貝殻島」「水晶島」「秋勇留(あきゆり)島」「勇留(ゆり)島」「志発(しぼつ)島」「多楽(たらく)島」などからなっています。北海道本島東端に突き出た根室半島先端・納沙布(のさっぷ)岬から、貝殻島まではわずか3.7キロ。これは兵庫県神戸市と淡路島を結ぶ明石海峡大橋3.9キロとほぼ変わりません。色丹島は、それら歯舞群島から北東方向22キロのところに位置しています。 歯舞群島に次いで、北海道本島に近い国後島は、根室半島と知床半島にはさまれるようにあり、標津町と別海町にまたがる野付半島から、16.0キロ離れています。これは北海道本島の西端・渡島半島にある帆越岬から奥尻島までの18キロより短い距離です。その国後島の北東方向22.5キロにあるのが、択捉島です。最も北海道本島から離れている択捉島と納沙布岬間の距離は144.5キロあります。ちなみに、伊豆半島から八丈島間は180.0キロです。 ※(数値は国土地理院「全国都道府県市町村別面積調」を基にした内閣府北方対策本部ホームページ、同本部作成「平成28年度北方対策~北方領土の返還実現に向けて~」より参照)