【高校野球】最速149キロ右腕の横浜隼人・沼井伶穏が惜敗も、8回8奪三振2失点、プロ8球団から熱い視線
◆春季神奈川県大会 ▽2回戦 平塚学園2―1横浜隼人(7日・等々力) 最速149キロを誇る今秋ドラフト候補右腕の横浜隼人・沼井伶穏(れおん、3年)が初戦で敗れたものの、8回5安打2失点の完投で成長ぶりを示した。 ナイジェリア出身の父を持つ186センチ右腕は、1―0の6回2死一塁から同点三塁打、勝ち越し打を献上。「もっと1球を大事にしないと。(左打者の)インコースを攻めた球で、少し力が入り、中に入ってしまった」と悔やんだ。それでも8回は3者三振で8奪三振とし、5安打1四球2失点。スリークオーターから力強い直球とスライダー、カーブを低めに集め、視察したプロ8球団のスカウトに将来性の高さを印象づけた。 冬に体重が5キロ増えて82キロになり、瞬発系のトレーニングを多く取り入れて、球速は145キロから4キロ上昇。ベース盤より数メートル前に捕手を座らせて投げ始め、投本間に距離を延ばす練習で制球も磨いた。憧れの投手はダルビッシュ有(パドレス)で、高校の先輩である宗佑磨(オリックス)の存在にも背中を押される。「高校を卒業して、プロになりたい。チームが勝つために、いい結果を出したい」。夏にノーシードからはい上がる。(雑誌『報知高校野球』取材班)
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