「ゼレンスキー大統領がG7広島サミットにゲスト参加、議長国宣言の内容が明らかに」G7広島サミット最終日の予定と昨夜の動きまとめ
G7広島サミット最終日となる21日、ゼレンスキー大統領がG7首脳と招待国で行われる会議にゲストとして参加する予定です。午後には岸田首相が議長国としての宣言を行います。 昨日20日夜はグローバル・インフラ投資について議論がなされ、持続可能な国際社会の実現を目指すことが確認されました。 また、G7広島サミットの討議結果をまとめた首脳宣言が発表されました。 法の支配に基づく開かれた国際秩序を強化すること、ウクライナ支援を継続することのほか、核兵器のない世界に向けて取り組むことなどが内容となっています。(下記、詳細は外務省より引用) <前文> 1. 我々G7首脳は、現在のグローバルな課題に対処し、より良い未来に向けた方針を定め るとの決意において、これまで以上に結束し、2023年5月19~21日に開催され る年一回のサミットのため、広島で一堂に会した。我々の取組は、国際連合憲章の尊重 及び国際的なパートナーシップに根ざしている。 我々は、次に掲げる具体的な措置を講じている。 • ロシアの違法な侵略戦争に直面する中で、必要とされる限りウクライナを支援する。 • 全ての者にとっての安全が損なわれない形での核兵器のない世界という究極の目標 に向けて、軍縮・不拡散の取組を強化する。 • デカップリングではなく、多様化、パートナーシップの深化及びデリスキングに基 づく経済的強靱性及び経済安全保障への我々のアプローチにおいて協調する。 • G7内及びその他の国々との協力を通じ、将来のクリーン・エネルギー経済への移 行を推進する。 • 今日及び将来に向けたニーズに対応するため、パートナー国と共に、「強靱なグロー バル食料安全保障に関する広島行動声明」を発出する。 • 「グローバル・インフラ投資パートナーシップ(PGII)」を通じて質の高いイン フラへの資金提供において最大6,000億米ドルを動員するという我々の目標を 実施する。 上記は、本コミュニケの参考文書に示されている。 我々は、次のとおり協働し、また他の主体と共に取り組むことを決意している。 • 自由で開かれたインド太平洋を支持し、力又は威圧による一方的な現状変更の試み に反対する。 • 強固で強靱な世界経済の回復を促進し、金融安定を維持し、雇用と持続可能な成長 を促進する。 • 貧困の削減並びに気候及び自然危機への取組は密接に関連を持っていることを認識 し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を加速させる。 • 国際開発金融機関(MDBs)改革を加速させる。 • アフリカ諸国とのパートナーシップを強化し、多国間フォーラムにおいてアフリカ がより代表されるように支援する。 • 我々のエネルギー部門の脱炭素化及び再生可能エネルギーの展開を加速させること で地球を保全し、プラスチック汚染をなくし海洋を保護する。 • 「公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETPs)」、「気候クラブ」及び「森 林・自然・気候の新カントリーパッケージ」を通じた協力を強化する。 • 世界各地でのワクチン製造能力、パンデミック基金、パンデミックへの対応に関す 2 る新たな法的文書及びユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に向け た取組を通じて、国際保健に投資する。 • 国際移住について協力し、人身取引及び密入国との闘いにおける我々共通の取組を 強化する。 • 我々が共有する民主的価値に沿った、信頼できる人工知能(AI)という共通のビ ジョンと目標を達成するために、包摂的なAIガバナンス及び相互運用性に関する 国際的な議論を進める。 2. 我々は、次のとおり国際的な原則及び共通の価値を擁護する。 • 大小を問わず全ての国の利益のため、国連憲章を尊重しつつ、法の支配に基づく自 由で開かれた国際秩序を堅持し、強化する。 • 世界のいかなる場所においても、力又は威圧により、平穏に確立された領域の状況 を変更しようとするいかなる一方的な試みにも強く反対し、武力の行使による領土 の取得は禁止されていることを再確認する。 • 普遍的人権、ジェンダー平等及び人間の尊厳を促進する。 • 平和、安定及び繁栄を促進するための国連の役割を含む多国間主義及び国際協力の 重要性を改めて表明する。 • ルールに基づく多角的貿易体制を強化し、デジタル技術の進化に歩調を合わせる。 3. 我々は、誰一人取り残さず、人間中心で、包摂的で、強靱な世界を実現するために、我々 の国際パートナーと協働していく。その精神から、我々は、豪州、ブラジル、コモロ、 クック諸島、インド、インドネシア、大韓民国、ベトナムの首脳の参加を歓迎した。