「韓国ユン大統領ほか招待国来日、昨夜は老舗旅館で夕食会など」G7広島サミット2日目の予定と1日目夜に世界遺産・厳島神社を参拝
今日2日目を迎えるG7広島サミット。韓国のユン・ソンヨル大統領をはじめ、オーストラリア、ブラジル、コモロ(アフリカ連合議長国)、クック諸島(太平洋諸島フォーラム議長国)インド(G20議長国)インドネシア(ASEAN議長国)韓国、ベトナム、8カ国の招待国と国際機関の代表が会議に加わります。さらに、ゼレンスキー大統領が緊急来日する予定で、広島県内の警戒が高まっています。 昨日は会議が行われた後、岸田文雄首相は、G7広島サミット出席のため広島県を訪問中のG7首脳(エマニュエル・マクロン・フランス共和国大統領、ジョセフ・バイデン米国大統領、ジャスティン・トルドー・カナダ首相、オラフ・ショルツ・ドイツ連邦共和国首相、ジョルジャ・メローニ・イタリア共和国首相、リシ・スナク英国首相、シャルル・ミシェル欧州理事会議長、ウァズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長)と共に、同県廿日市市宮島に所在する世界遺産・嚴島神社を訪問しました。 岸田首相と共に宮島に到着した各国首脳は、地元の小中学生からの手旗と花束による温かい歓迎と、松本太郎廿日市市長及び新田茂美廿日市市議会議長による出迎えを受けました。また、野坂元明嚴島神社宮司及び湯﨑英彦広島県知事の出迎えを受けた後、同神社に伝わる雅楽が演奏される荘厳な雰囲気の中、世界的にも有名な同神社の歴史や特徴等に関する野坂宮司からの説明に耳を傾けました。 参拝終了後、 1854年創業の老舗旅館、岩惣。伊藤博文や大隈重信をはじめとした要人が訪れた歴史を持ちます。午後6時55から約100分間、G7広島サミットのセッション3(ワーキング・ディナー)「外交・安全保障」が開催されました。冒頭、岸田総理から、厳しい国際情勢において、世界のどこであれ、力による一方的な現状変更の試みは決して認められず、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くというG7の強い意志を示していくことが不可欠である旨述べました。 各国首脳は、インド太平洋情勢について意見交換を行い、中国をめぐる諸課題への対応や、核・ミサイル問題、拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。 また、核軍縮・不拡散に関し、岸田総理から、広島の地で核軍縮・不拡散について議論する意義に触れるとともに、NPTの維持・強化を図ることこそが、「核兵器のない世界」を実現する唯一の現実的な道である旨述べ、G7として「核兵器のない世界」へのコミットメントを再確認しました。