[山口県]山口市で住宅など浸水 県内大雨、土砂災害など警戒
活発化した梅雨前線の影響で大気の状態が非常に不安定になり、山口県内は30日夜から1日明け方にかけて各地で大雨に見舞われた。 下関地方気象台によると、6月29日午後3時の降り始めから1日午後4時までの累計降水量が岩国市羅漢山で234・0ミリ、周南市鹿野で218・0ミリ、岩国市錦町広瀬で217・0ミリ、美祢市東厚保町で207・5ミリ、山口市前町で198・5ミリを記録。このうち美祢市東厚保町で1時間降水量が59・0ミリを記録したほか、岩国市錦町広瀬では1時間降水量が48・0ミリと7月の観測史上最大となり、周南市鹿野では3時間降水量が98・5ミリと2010年からの観測開始以降では年間を通して最大となった。 県内は1日の未明から明け方にかけて雨が強まった。発達した雨雲が北上することから2日の明け方にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みで、その後も強い雨が残る所があるが小康状態になるとみられる。2日に予想される1時間降水量は多い所で県内全域とも40ミリ、同日午後6時までの24時間降水量は多い所で県内全域とも80ミリと予想されている。 これまでに降った大量の雨で地盤が緩んでいる所があるため、気象台は2日昼過ぎにかけて引き続き土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけている。 山口市では同市内を流れる仁保川が氾濫危険水位に到達したため、最大で1万282世帯2万2536人に避難指示が出された。5棟で床上もしくは床下浸水の被害があり、道路の冠水や用水路から水があふれる様子も確認された。