“女王”が辞めても芸能人のブログブームが続くワケ
タレント・若槻千夏が28日、10年間続けてきたブログを終了することを宣言して話題になっている。若槻といえば、グラビアアイドルとしてデビュー後、タレントとしてバラエティー番組を中心に活躍。ブログ黎明期から始めた公式ブログも人気を集めて、一時期は眞鍋かをりや中川翔子とともに“ブログの女王”などと呼ばれた。 芸能人のブログといえば、一時期はファンとのコミュニケーションツールとして隆盛を極めたが、「たび重なる炎上騒動やペニーオークション詐欺事件におけるステルスマーケティングの問題、ツイッターやユーストリームやフェイスブック、インスタグラムといった他のコミュニケーションツールの登場もあり、一時期ほどの勢いはないかもしれません」(ITジャーナリスト)。とはいえ、芸能人にとってブログはいまだに大きな魅力を持つツールでもある。先月末には、現在活動休止中の元「モーニング娘。」の後藤真希は先月末にブログをスタートして話題に。昨年4月にブログを開始した歌舞伎俳優の市川海老蔵は、多い時には1日に20回以上も更新したりと力を入れている。 「ブログはファンとのコミュニケーションツールというメリットだけでなく、アクセス数やPV(ページビュー)数に応じて広告などの収入も得られますからね。月間PV数が1億2000万を突破した海老蔵さんは、1月あたり300万円以上も稼いでいるなんて話も。また、元『モーニング娘。』の辻希美さんも1月あたり1億7000万のアクセス数があり、ブログの収入だけで月収500万円を超えているともウワサされています」(前出のITジャーナリスト)。 そうした中、最近ではブログのアクセス数やPV数をアップさせるためか、結婚や妊娠、離婚といったプライベートの大きなニュースをブログで発表するケースも増えている。一部マスコミ関係者からは「最近はブログで発表して終わりというケースが多いよね。昔はきちんとしかるべき会見を開いたりしたものだけどなぁ」といったボヤきも聞こえてくるが、芸能プロダクションのマネジャーはこう語る。「本音を言えばブログも、テレビ番組やCM、商品のPRイベントに出演したりするのと同じように一つのビジネスとして捉えています。『プライベートを切り売りして金を稼いて…』といった批判の声もあるようですが、炎上などのリスクがあるぶん、それなりのメリットがないとブログなんてやらせませんよ。タレントとして活動している以上、テレビも、イベントも、ブログも、携わることで収入を得るという点ではそれほど違いはありませんからね。結婚発表などに関しても不景気のこの御時世、いくらおめでたいこととはいえ、一昔前のようにこちらが自腹で会場を借りて、会見を開くというのは出費がかかりすぎますし」。