<センバツ>中京大中京のチア、吹奏楽部が応援に熱 センバツへ高まる気合
3月19日に開幕する第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)に出場する中京大中京高(愛知)で、野球部の活躍を後押ししようと、チアリーディング部と吹奏楽部の応援に熱が入っている。 【動画】中京大中京の東海地区秋季大会の決勝戦の様子はこちら 2月15日。午前中、体育館にはアップテンポな曲とともにチアリーディング部員の「ハイッ!」というハキハキとした声が響き渡っていた。部員33人は大半が高校からチアリーディングを始めた。毎年8月のジャパンカップ(チアリーディング日本選手権大会)で決勝リーグ(12チーム)進出を目標に練習しているが、野球部のセンバツ出場を受け、甲子園で応援するための練習が加わった。 この日は、18日に同校で実施される選抜旗授与式で披露する演舞や甲子園での応援練習などを繰り返した。応援練習では、曲ごとに振り付けを変え、念入りに動きを確認した。キャプテンの吉田光さん(2年)は「初の甲子園なので、アルプススタンドで輝いて見えるように練習している」と意気込む。久野愛子さん(同)は、野球部の高橋宏斗・松島元希両投手らと同じクラス。「同じクラスに野球部員がいて負けられない。中京のチアにしかできない応援をしたい」と力強く語る。「応援で力を伝えたい。野球部に多く勝ってほしい」。吉田さん、久野さん2人の思いは一つだ。 一方、吹奏楽部も練習に余念がない。甲子園本番までに「ルパン三世のテーマ」「パプリカ」など野球部員からのリクエストによる選手個人のテーマ曲や得点チャンスの場面での曲など計30~40曲の演奏を練習する。部員は現在、1、2年生の41人。人数が多い方が音の迫力が出るため、甲子園本番では、今春卒業する3年生数人もアルプススタンドでの応援に参加するほか、校内募集する吹奏楽経験者も加わる予定だ。部長の兵藤実優さん(同)は「初の甲子園での演奏なので緊張すると思うが楽しみでもある。野球部の力になれるように頑張りたい」と力を込める。 両部は今後、吹奏楽部の曲に合わせてチアリーディング部が振り付けを行う合同練習を重ねるなど、甲子園本番に備える。【三浦研吾】