【パリ五輪】「また負けられない戦いが始まる」バレー男子、再び苦境から快進撃へ 初戦はフルセット逆転負け
◆パリ五輪・男子バレーボール1次リーグC組 日本2―3ドイツ(27日、パリ南アリーナ) ■順当選出、宮浦らは初五輪【パリ五輪メンバー一覧】 世界ランキング2位でパリ五輪を迎えた日本が初戦のドイツ戦に臨み2―3(17―25、25―23、25―20、28―30、13―15)で逆転負けを喫した。開幕前は世界1位のポーランドに勝利し、ネーションズリーグでは銀メダルを獲得。1972年ミュンヘン五輪以来、52年ぶりの金メダルを見据え、優勝候補の一角として臨んだ五輪でまさかの黒星発進となった。 悔しい敗戦の中で、昨季はフランスリーグのパリでプレーした2人の九州勢が五輪デビューを果たした。宮浦健人(ジェイテクト)=熊本県荒尾市出身=は途中出場ながら3得点をマーク。2―1で迎えた第4セットは27―27からサービスエースを決めて初戦白星まであと一歩に迫るなど存在感を示した。 宮浦は「昨年の五輪予選もこのような状況だった。本当に次に切り替えるだけ」と前を見据える。五輪予選ではエジプトに逆転負けを喫して崖っぷちに立たされたが、その後チームは立ち直って、そこから破竹のストレート5連勝で切符を獲得している。 チーム最年少20歳の甲斐優斗(専大)=宮崎県延岡市出身=も途中出場で五輪の舞台を経験。得点こそなかったが、持ち味の鋭いサーブを見せた。「他の大会と比べて違った雰囲気がある。コートの外から見ていて、少し慣れるのに時間はかかったが、サーブはこれまで通りに打てた。そこは良かった」とうなずいた。その上で「また負けられない戦いが始まる。チーム力でしっかり勝ち進んでいけたらいい」と前を見据えた。 ◆パリ五輪予選の男子日本代表結果 3〇2フィンランド 2●3エジプト 3〇0チュニジア 3〇0トルコ 3〇0セルビア 3〇0スロベニア 2●3米国 【#OTTOパリ五輪情報】
西日本新聞社