マエケンはメジャーのFA第2グループ争奪戦の目玉!
今年はFA市場に先発投手が豊作と言われる通り、第2グループでも、なかなかの実績の持ち主が揃う。グリンキーを結果的に手放す形になったドジャーズのフレッドマン編成部門取締役は、「彼の残留を願って賢明に交渉したが、本人にとってよりフィットする契約があったのだろう。彼と家族の決断を尊重する」という声明を出した。ドジャーズには、プライスに記録を破られるまで投手としての史上最高契約を結んでいたエース・カーショーの存在があり、“カーショー越え”が難しいという背景があったと考えられる。 グリンキー引き止めができなかったこのドジャーズや、現時点では不気味に静かなヤンキースなどの資金力のある球団が、この第2グループの争奪戦で、大きな役割を果たすことになりそうだ。さらに、ジャイアンツ、カージナルズ、エンゼルスらが熱心に調査を行い、高く評価を下している様子。また、マリナーズは岩隈、オリオールズはチェンのチーム残留に失敗した場合、先発補強は不可欠で、マエケン争奪戦に加わる可能性は高い。 最後に、マエケンの契約はいくらになるのか。米国野球サイト「ファングラフ」は、未知数のある前田の評価には、球団によりばらつきがあると考えており、最高限度額2000万ドル(約24億円)で入札する球団が複数になった場合、レッドソックスのポーセロと同レベルと評価する球団は「5年総額6590万ドル(約80億円)」、一方で、ジマーマンと同レベルと評価する球団は「5年総額1億2780万ドル(約156億円)」と、その評価の上下で、ざっと6000万ドル(約73億円)もの開きがでるのではないかという分析を報じている。 週明けの7日(日本時間8日)からナシュビルでウィンターミーティングが開催される。例年このタイミングで大型トレードやFA補強が正式発表されることも多い。前田が正式にポスティングの手続きを踏めば、第2グループ争奪戦の目玉となることは間違いなし。いよいよ、マエダ狂騒曲が始まりそうだ。