まるで新たな“裏金”! 自民党「非公認候補に2000万円支給」報道ではがれた「庶民派アピール」の化けの皮、国民の怒り頂点に
「裏金非公認に2000万円 公認と同額 自民本部が政党助成金」 10月23日、衆院選挙(10月27日投開票)での大苦戦がかねてから報じられてきた自民党の「裏金議員非公認偽装」の実態を、「しんぶん赤旗」がこのような見出しでスクープした。 【画像あり】萩生田光一氏の“庶民派アピール”手作り弁当投稿 「同紙によると、自民党は9日付で、森山裕幹事長から派閥裏金事件で非公認となった候補が代表を務める党支部にも、政党助成金から2000万円の支部政党交付金を支給する、と記載された『支部政党交付金支給通知書』が送付されたそうです。赤旗によると、非公認でも党支部長のままの候補者は8人いるということです。 23日、森山幹事長は報道を受けて『政党支部に対して、党の組織として、しっかり党勢拡大のための活動をしていただきたいという趣旨で、党勢拡大のための活動費として支給したものです。候補者に支給したものではありません。県連に活動をしていただいていることと同様に、組織としてしっかり党勢拡大のための活動をしていただきたいという趣旨です』とのコメントを公表しました。 ですが、自民党非公認となった候補者に対しても、党から支給される政党交付金が選挙費用として行きわたっている実態が明らかになったのです。これでは、党として非公認にした意味がありません。『これもある種の裏金では?』との指摘まであります」(政治担当記者)。 今後の選挙に与える影響について、政治ジャーナリストの宮崎信行氏に聞いた。 「これはおそらく、自民党の身内からリークされたものだと思います。しかし秘書レベルでも扱える内容なので、犯人探しは難しいと思います。 支給は森山幹事長の差配で、党総裁の石破茂首相は知らないと思いますが、選挙は最後の3日がとても大切で『3日攻防』とも言われます。野党は徹底的にここを突いてきますから、自民党はさらなる苦戦を強いられます。 もっとも影響を受けるのは、非公認で苦戦が伝えられながらもかなり巻き返しをしていた候補たちではないでしょうか。再び、厳しい状況に置かれました」 これまでの選挙戦で、裏金問題による非公認候補は「庶民派」をアピールしてきた。平沢勝栄氏は16日、移動中の車内でコンビニ弁当を食べている写真を《1人でも多くの方にお会いしたく、時短のためにコンビニでお弁当を買って車内で食べました》のコメントとともに、Xで公開している。 萩生田氏も、18日に《本日のお昼は選挙事務所にて、後援会の皆さんの手作り弁当です。肉豆腐弁当を美味しく頂きました!》と公開、23日には かつて麻生太郎党最高顧問を連れて行ったことがあるという「八王子ラーメン」を、カウンターで食べる写真をXにポストしていた。 庶民派アピールのなかで飛び出した「2000万円支給」報道に、Xでも非難轟々の意見がポストされていた。 《処分するどころか盗っ人に追い銭》 《裏金脱税議員に税金からの政党助成金2000万円支給とは、私たちを馬鹿にしているのか》 《裏金議員は裏で公認となり自民党は国民に嘘をついたことになります》 《これ以上最低な党があっただろうか》 新たな“裏金”が発覚してしまった自民党。選挙戦最終盤に向けて、逆風はますます強くなりそうだ。