森保Jへ提言…シリア戦で試すべき「3大ポイント」 上田&小川2トップ起用は“有効”の可能性【コラム】
中盤ダイヤモンド型導入によりスムーズな連動に期待も
■中盤の形の変更=ダイヤモンド型も視野に 2つ目は攻撃的3バック採用に伴う中盤の形の変更だ。 ミャンマー戦では3バックの前に守田英正(スポルティング)と旗手怜央(セルティック)を並べ、その前に堂安と鎌田大地(ラツィオ)を配置。旗手と鎌田が左側で流動的に動いて攻撃を組み立てる形を採った。そこで堂安や菅原由勢(AZ)がもっと前に上がってゴールに直結する動きができれば良かったが、十分に機能したとは言い難い状況になった。 それを踏まえて、中盤のダイヤモンド型をオプションに加えるのも必要だろう。 シリア戦では遠藤航(リバプール)、田中碧(デュッセルドルフ)、南野拓実(ASモナコ)の先発が確実。もう1枚は本来なら久保建英(レアル・ソシエダ)なのだが、右太もも裏の状態を考えると無理はさせられない。となれば、旗手か鈴木唯人(ブレンビー)のいずれかで、序列的には旗手が濃厚だろう。 その場合、やはり中盤はダイヤモンド型が望ましい。田中と上がり目の位置で横並びになれば、2人の判断で立ち位置の入れ替えも容易だし、中盤をスムーズに連動させられる。南野もセカンドトップ的な位置に上がって前へ出ていきやすくなるはずだ。 旗手ではなく、鈴木か久保が入る場合はミャンマー戦と同じ形でスタートしたほうがいいのかもしれない。いずれにしても、南野はセカンドトップの位置で自由に動ける環境を用意したほうが、モナコのような輝きが期待できる。彼により多くのゴール、アシストを記録してほしいと願うなら、前目の位置でプレーできる時間を増やすこと。それを念頭に置いて、森保監督にはバランスや配置を考えてほしい。 ■高さのある上田と小川の2トップ 3つ目は上田綺世(フェイエノールト)と小川航基(NECナイメンヘン)の2トップ。これはもちろん時間帯にもよるが、最終予選になれば、屈強で大柄なDF陣を擁する国も多くなる。実際、アジアカップでもイラクやイランには空中戦で苦戦しており、パワープレーで点を取るオプションが足りなかった。 そこで上田と小川を併用できれば、状況は一変する。両サイドから精度の高いクロスが入れば、彼らのいずれかが落として、一方がこぼれ球を蹴り込むような形に持ち込みやすいし、相手のマークを引き付けることも可能になる。そこで別の選手がフィニッシュのチャンスを得る回数も増えるだろう。