開幕前から注目の劇団四季「ウィキッド」、前売りは完売…チケットを取るには? 年内に見たい人はどうすれば
8月15日から「大阪四季劇場」(大阪市北区)で開幕する、劇団四季のミュージカル『ウィキッド』。劇団屈指の人気演目ということもあり、前売チケットはそうそうに完売したが、2025年3月30日までの期間延長と、チケットの発売日が発表された。 【写真】圧巻の「名シーン」、劇中写真より 『ウィキッド』は、童話『オズの魔法使い』に登場する「西の悪い魔女エルファバ」と「北の善い魔女グリンダ」の、知られざる友情を描き出したミュージカル。原作の小ネタを巧みに拾い上げ、伏線としていった技ありの脚本と、力強いナンバーの数々で大ヒット。今年の11月には、アリアナ・グランデ&シンシア・エリヴォがW主演を務めた映画版も、全米公開される予定だ(日本公開は未定)。 日本では、まず2006年から「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(大阪市此花区)で、物語をダイジェストで見せるショー・アトラクション(タイトルは『ウィケッド』)として初めて紹介され、5年間上演された実績がある。そして劇団四季が2007年から、待望の日本語完全版の上演を開始。劇団四季の看板演目のひとつと言えるほどの大ヒット作品となり、大阪でのロングラン公演は実に15年ぶりとなる。 関西帰還を待ちかねたファンがかなり多いうえ、映画版が待機中ということで、四季のファン以外からも注目が集まる今回の公演。今からチケットを取っても、観られるのは早くとも2025年の頭・・・ということで、待ち切れない思いを抱える方も多いだろう。なんとか今年中に見られる方法はないですか? と劇団四季に尋ねたところ「必ずしも観劇を約束できる、というものではありませんが」という前置きがあった上で劇団四季の「メールコンシェルジュ」というサービスをすすめてくれた。 これは「劇団四季idセンター」へ登録(無料)すると利用できるサービスで、事前に設定した希望公演の座席情報をいち早くメールでお知らせするというもの。タイミングが合えば日付の近い公演を観られる可能性があるかもしれない。また前日予約・当日券も、空席がある回に限られるが、公式サイトのネット予約や劇場窓口などで受付。まめに情報をチェックしていれば、幸運をゲットできる可能性も。 劇団四季のファンに限らず、ミュージカル好き・舞台好きの間でも、四季作品のなかではナンバーワンに推す人も多い『ウィキッド』。特に緑色の肌で差別を受けながらも、たくましく自分の可能性を開いていくエルファバのように、なにか大きなコンプレックスを抱えているという人には、一刻も早く観てほしいと思う。もちろん、単に最強のシスターフッドにワクワクしたり、ダイナミックなギミックに満ちた舞台に没入したいという人にもオススメだ。 2025年1月1日~3月30日のチケットは、7月21日から発売開始。値段は日程により異なり、一番安いバリュー(平日夜)はS席1万2000円、A席9500円、B席7500円ほか。 公式サイトのネット予約や劇場での窓口販売、大手プレイガイド(チケットぴあ、ローソンチケット)のほか、コンビニ(セブンイレブン、ローソン、ミニストップ)でも直接購入が可能。 文/吉永美和子