小泉元環境相（

（ブルームバーグ）： 小泉進次郎元環境相が６日午前、記者会見を開き、自民党総裁選への立候補を正式表明した。首相に就任した場合、できるだけ早期に衆院を解散し、自らの改革プランについて「国民に信を問いたい」との考えを示した。経済対策の検討を指示するとも述べた。

小泉氏は会見冒頭、「自民党が真に変わるには改革を唱えるリーダーではなく、改革を圧倒的に加速できるリーダーを選ぶことだ」と強調。政治改革、緩和など規制改革、選択肢拡大の「三つの改革」を2025年に断行すると述べた。具体的には政策活動費の廃止、解雇規制の見直し、ライドシェアの全面解禁、選択的夫婦別姓の導入に取り組む考えを示した。

経済対策では低所得者などへの給付金支給、中小企業の賃上げ環境整備などを検討するという。賃上げに取り組んだ岸田文雄政権の経済政策は基本的に引き継ぐとした。

27日に投開票が行われる自民党総裁選は、７人以上が立候補する見通しの混戦模様だ。正式な出馬表明は小泉氏で６人目となり、推薦人が必要となった1972年以降の総裁選で最多となっている。党への信頼回復が課題となる中、小泉氏は先送りしてきた課題を決着させる姿勢を打ち出し、衆院選も念頭に刷新感を求める党内の支持を集めるねらいがあるとみられる。

茂木氏ら最多の７人以上出馬へ、想定候補と主要政策－自民党総裁選

日本経済新聞社とテレビ東京による８月下旬の調査では、次の総理にふさわしいと候補者として小泉氏が23％で首位。２位には18％の石破茂元幹事長がつけた。一方、日本テレビが自民党の党員・党友を対象に行った電話調査では、石破氏が28％でトップとなり、小泉氏は18％だった。

43歳の小泉氏は父親で2001年から約５年半にわたって首相を務めた純一郎氏の地盤を継ぎ、09年の衆院選で初当選した。

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