MyGO!!!!!が6th LIVE「見つけた景色、たずさえて」で詩に込めた思い
アニメ、ゲーム、コミック、声優によるリアルライブなど様々なメディアミックスを展開する、次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ!)」。そこから生まれた"現実(リアル)"と"仮想(キャラクター)"が同期する5人組ガールズバンド、MyGO!!!!!(マイゴ)が、7月27・28日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザにて6th LIVE「見つけた景色、たずさえて」を開催した。今回は、DAY1の模様をレポートする。 【写真を見る】7th LIVE開催も決定したMyGO!!!!! MyGO!!!!!ナンバリングライブでは過去最大となる会場が観客で埋め尽くされる中、照明が落とされ、ステージ上のスクリーンには、風が吹きすさぶ夜空の草原が映し出される。地面を踏みしめる音と共に、ヴォーカル・燈(羊宮妃那)のはかなげな声が、不安と希望が交錯する切ない詩を朗読していく。朝焼けの訪れを描く光景と共に、今回のライブタイトル「見つけた景色、たずさえて」が映し出されると、愛音(立石凛)のギターが鳴り響く。 会場が大きな歓声に包まれる中、ギター・楽奈(青木陽菜)、ベース・そよ(小日向美香)、ドラム・立希(林鼓子)が、それぞれの音色を重ね、燈の透明感あふれる声が、TVアニメ#12でも披露された「迷星叫(まよいうた)」を紡いでいく。楽奈のテクニックを堪能できる、疾走感あふれるナンバー「歌いましょう鳴らしましょう」で、会場の熱が急上昇した後のMCは、自己紹介からスタート。愛音が、約1年振りのナンバリングライブが、過去最大規模の会場での初の2DAYSであることに感謝を伝えた後、「一番後ろの人、私のこと見えていますか?」と呼び掛けると、立希が「なんで自分のことばっか気にしてんの」と鋭い声で愛音を責め始めると、そよが「ケンカしないの!」と止めるといった、いつもの光景が広がった。 立希のタイトでパワフルなドラムから始まる「砂寸奏(さすらい)」に続き、「迷路日々(メロディ)」「碧天伴走(へきてんばんそう)」と、TVアニメを彩った名曲が次々と披露された後は、新衣装お披露目のコーナーに。愛音が、5人全員が前に出て、観客に新衣装を見てもらおうと提案するが、立希がすかさず却下。しかし、燈が「立希ちゃん、みんなで一緒にしよう」と言うと「燈がそう言うなら...」と、しぶしぶステージ前方へ。愛音の掛け声で、くるくると一回転すると会場内は歓声に包まれた。衣装お披露目について愛音と立希が意見を対立させ、そよがなだめるというおなじみの光景の中、楽奈が「ねえ、ライブまだ?」と催促。そして、立希に「りっきー、うまい空気よろしく」とねだるといった、楽奈の"野良猫"らしさが全開な場面もあった。 ギターの音色が切なさを加速させる「処救生(こきゅう)」、ステップダンスがキュートな「影色舞(シルエットダンス)」、燈による胸に迫るポエトリーリーディングが印象的な「潜在表明」を続けてパフォーマンスした後、再びステージ上のスクリーンに夜空と、燈の詩が浮かび上がった。 「輪符雨(リフレイン)」からは、紗幕に映し出されるリリックビデオ越しのパフォーマンスに。燈のヴォーカルに楽奈のハイトーンヴォーカルが寄りそう「無路矢(のろし)」に続く燈の叫びが胸に迫る「回層浮(かいそう)」は、曲終わりに燈が詩に込めた思いが語られた。そして、燈が「今を、ありのままを抱きしめていたい」と告げてからの「名無声(なもなき)」では、愛音・そよ・立希・楽奈の美しいコーラスが燈を支える。さらに続く「詩超絆(うたことば)」の後は、メンバーのひとことで繋いでいく詩から始まった新曲「端程山(パノラマ)」を初披露し、ステージを去った。 アンコールに応え、ライブTシャツに着替えたメンバーが再び観客の前に現れ、TVアニメのオープニングテーマ「壱雫空(ひとしずく)」をパフォーマンスすると、会場はこの日一番の盛り上がりをみせる。それぞれ、羊宮、立石、青木、小日向、林として観客にあいさつ。 羊宮が、バックステージで起こった立石と林のやり取りを紹介すると、立石が「ステージ中は愛音と立希だから、すごい冷たくされるけど、バックステージではすごく優しいから温度差で風邪ひいちゃいそうになるんだよね」と語るなど、彼女たちの素顔が垣間見える場面もあった。そして、最後はシンガロングで観客とひとつになる「音一会(おといちえ)」で、この日のライブに幕を下ろした。 文=中村実香
HOMINIS