どっしり濃厚、うまい「絶品みそラーメン」ベスト5店…客の7割がオーダーする「究極の一杯」を《十条・荻窪・江戸川橋・長野・大久保》で発見
たまに無性に食べたくなる味噌ラーメン。どこか、ホッとする味噌の味わいが、そんな思いを掻き立てるのではないでしょうか。ここでは、今注目すべき個性派味噌、王道の札幌味噌、独自の進化を遂げつつある関東味噌から極上の6杯をご紹介します。 【写真】意外にあっさりも…「究極のみそラーメン」ベスト5店
十条「らーめん専門店Chu-Ru-Ri」
店主はラーメン業界の異端児『けいすけ』グループで腕を磨いた実力者。牛骨仕立てのスープで、新たな札幌スタイルの味噌ラーメンを作り上げた。「濃厚味噌」と謳ってはいるものの、牛骨ベースのスープは実は清湯。最後に花カツオで"追う"ことで、牛の深い甘みとカツオ節の華やかな風味を複雑に絡ませている。 タレは、赤味噌と白味噌にオイスターソースや一味唐辛子、粉山椒を合わせたスパイシーな味噌ダレ。ニンニクやショウガの香りを立たせたラードで野菜をジューッと煽り、スープとタレを加えて一気にまとめ上げる。牛の甘みの後をスパイスの辛みが追いかける、クセになる一杯だ。
江戸川橋「三ん寅」
札幌味噌の超名店『すみれ』の味に惚れ込み、18年間修業を積んだ店主が満を持して独立。その味の変遷も知り尽くすが、「店を開くならば、25年前、初めて食べた時に受けたインパクトを自分なりに表現したい」と決めていたそう。『すみれ』といえば丼を覆う分厚いラードとガツンとした飲み口が印象的だが、スープは意外にも豚清湯を使っている。乳化させるとくどくなるので、スープは絶対に濁らせないそうだ。ただし、「作りたては爽やかすぎるため、継ぎ足しのスープと合わせることで重厚感を出している」とも。本家よりもスープの濃度を高め、味噌は甘めにし、かつてのインパクトを再現した。
荻窪「味噌っ子ふっく」
店主は、ビブグルマンにも選ばれた野方『味噌麺処 花道』の出。鶏胴ガラとモミジ、背ガラ、ゲンコツ、香味野菜を炊いて作るスープは、修業先と同様どろりと粘度があるが、後口は格段に軽く、やさしい味に仕立てられている。ラードやニンニク、ショウガのパンチでごまかすことなく、タレとの複合的な旨みで魅せるスープは、さながらポタージュのような味わい。マイルドな動物スープが味噌の尖りを消してくれるので、ぐいぐいイケる。麺は、むっちり弾力のある中太麺。敢えて硬めに茹でているため、食べ進めるうちに印象が和らいでいく。
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