タッチパネル注文ができず怒る高齢者 高校生とのやりとりに称賛殺到 男性が差し出した粋なお礼とは 「これは良い頑固オヤジ」
デジタル化が進み、タッチパネルで注文を行う飲食店が増えています。しかし、操作方法がわからず戸惑いの声が聞かれることも。店内で困っているおじいさんと、心優しい高校生との心温まるエピソードが、X(ツイッター)で17万件を超える“いいね”を集め、大きな話題になっています。投稿者のとら子(@ladytorajiro3)さんに詳しいお話を伺いました。 【写真】おじいさんから差し出された粋なお礼の写真 ◇ ◇ ◇
「入力お手伝いしましょうか」 高校生の優しい声かけから…
投稿者であるとら子さんの息子さんは現在、高校3年生。そんな息子さんから聞いた心温まるエピソードをXに投稿したところ、大反響を呼びました。 ある日、塾へ移動する前に夕食を取るため、飲食店のカウンターでひとり食事をしていたという息子さん。すると、隣の席にいるおじいさんがブツブツと文句を言っているのが聞こえてきました。 その店では、注文をするのにタッチパネルの操作が必要。しかし、タブレットを使い慣れていないおじいさんは、うまく入力できず「ったくよ。こんなもんできねーよ」と怒っていたそうです。 そこで、息子さんは「入力お手伝いしましょうか」と声をかけ、代わりに注文をしてあげることに。すると、それに感謝したおじいさんは、息子さんにお礼として1000円を差し出しました。 息子さんは「いやいや、受け取れませんよ」と固辞します。しかし、おじいさんは「若いもんは遠慮なんかしないでいいんだよ。出したもん引っ込めろって言うのかい?」と息子さんに受け取るように促しました。 とら子さんは、この出来事を紹介した投稿の最後に、「ありがとうございます 息子はそのお金でラーメンを食べに行くそうです」と感謝の言葉を綴っています。
「努力も遊びもバランス良く、自然体で生きていってほしいです」
2つのポストにわたった投稿には、合計で17.6万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「これは良い頑固オヤジ」「息子さん素敵ですね!」「良いお子さんに育っていて、素晴らしいですね」「声をかけた息子さんも、息子さんが受け取りやすく遠慮なんかしなくていいって言った爺さんもどっちも素敵ですね」など、称賛の声が寄せられています。 また、「タッチパネル、あれはなかなか難物で、私も以前年配のご夫婦から500円いただきました」など、同じような体験をしている人も見られました。 とら子さんによると、息子さんはおじいさんから1000円を差し出されたとき、「大したことをしていないのにお金?」と戸惑ってしまったといいます。息子さんが受け取りやすいように、粋な言葉をかけたおじいさんも素敵ですよね。 息子さんはとても明るい性格で、普段からおもしろいことばかり言っているそう。とら子さんは今回の出来事を聞いて、母の知らないしっかりとした一面に「そこで声をかけるなんて、なかなかやるじゃん」と思ったといいます。 ちなみに、おじいさんからもらった1000円はまだ使っていないのだとか。「何となくまだ財布に入れている」と、息子さんにとっても特別な1000円になったようです。 とら子さんの背中を見て、優しく賢く成長している息子さん。とら子さんはこれからも「努力も遊びもバランス良く、自然体で生きていってほしいです」と結んでいます。
Hint-Pot編集部