松井一郎・大阪府知事に聞く(全文2)大阪は伸びしろ大「投資魅力」がある
人口減少になっても都市の可能性を広げる前向きな投資は重要
── 人口減少になっても持続可能で、都市のポテンシャルを上げる、そのための前向きな動きということですね。 これはもう前向きな投資で、都市のポテンシャルを上げることによって、企業が参入しやすくなるし、多くの方々が訪れる大阪になると思っています。経済の一つの指標として、地価の上昇率というものがあります。東京もまだ地価が上昇していますけれど、今年の路線価の上昇率の数字を見ますと、これは2年連続ですけど、全国のトップテンのうち1位から5位までトップ5は大阪です。東京じゃないんです。 われわれが今やっているさまざまな取り組みに対して、少しずつ民間の皆さんが反応してきている。要は、土地の値段なんていうのは、需要があれば上がるわけですから。全国トップ5が今、大阪という状況になっています。 ──人口減少が進んだら、交通網が大きな鍵になってきます。外国人が来るにも、お年寄りたちがある程度移動できる範囲をつくるというと、公共交通網が大事ですが、民間も反応しているということでしょうか。 そうでしょうね。都市としての伸びしろが、やっぱりあるんじゃないの、と、民間の皆さんが反応してきてくれているのかなと。3月27日きょうの報道でも、国内の製薬メーカートップが開発拠点を大阪につくるという記事も出ました。 これまで大阪から、どんどん東京、首都圏に流れていたのが、今は大阪を拠点にしようという企業が出てきました。これはやっぱり、都市としてのにぎわいというか、都市として可能性を広げていく上で非常に重要なことだと思っています。 ※松井一郎・大阪府知事に聞く(全文3完)に続く