「笑かすつもりだったのに…」すがちゃん最高No.1が初恋の女の子に泣かれた家族の話
◇“うちのギャル二人”は配慮ができないんですよ そんなすがちゃんの相方、“うちのギャル二人”こと金子きょんちいと信子を取り扱えるのも、すがちゃんだから。 「遅刻とかもひどかったんです、出会った当時は叱ったりしてましたけど……。それよりもうちのギャル二人は、まじでデリカシーが終わってるんすよ。 アイドルの子たちと番組で一緒になったとき、僕が前日にめちゃくちゃニンニク料理食べちゃったんで、口が臭かったことがあったんです。そういうときって、配慮がある人だったら裏で“昨日、ニンニク料理食べた?”“ブレスケアとか食べたほうがいいよ”とか言ってくれるじゃないですか。 でも、あの二人はわざわざアイドルの子たちがいるところで、でっかい声で“口、くっせ!”“昨日、なに食ったん?”とか平気で言ってくるんですよ。なんて配慮のないこと言うんだと。しかも二人そろって……。 そこでは“今、現存してるニンニク全部食ってやったんだよ”とか笑いで返せたけど、僕じゃなかったら無理ですよ(笑)。めっちゃ恥ずかしかったんで。僕は絶対そんなこと人に言わないです。そういう、相手が恥をかくだけになるようなこと絶対言わないですけど、あの二人はそういう配慮ができないんですよね」 壮絶なエピソードを赤裸々に書いた『中1、一人暮らし、意外とバレない』は、発売してすぐに重版がかかるなど話題となっている。 「芸人ってエピソードを話すとき、“盛る”じゃないですか。でも、僕の場合は逆ですからね、“下げて”ます。もっと細かい部分まで書くと、人によっては引いちゃうようなこともあるので、実際よりはだいぶまろやかに、ファニーになってます(笑)」 たしかに「中学1年生で一人暮らし」というワードだけを聞くと、壮絶な経験談が語られているのではないかと想像されるが、すがちゃん自身は当時からその生活をきついとは感じておらず、むしろ、根っからの“カッコつけ”であるため、カッコよくて笑えるエピソードだと話す。 「一人でトークライブをやったとき、メディアでは“ちょっと……”と言われるような内容の話もしたんです。僕のソロライブに来てくれているお客さんなら笑ってくれるだろうと思って、“テレビでは話せないんですけど”って前提で、マイルドじゃない部分まで実際の経験をしゃべったら、お客さんから“そりゃ無理だよ!”って野次が飛んできたことがありました(笑)。 あと、小中一緒だった初恋の女の子と25~26ぐらいのときに、たまたま東京で会うことがあったんです。好きだったし、ちょっと下心も芽生えるじゃないですか。ビルの11~12階ぐらいの雰囲気のいい居酒屋さんで飲んでたんですけど、そのときに本で書いてるような家庭の話をしたんです。“中学生のとき、じつはね~”って。そしたら、その子が急に泣き出しちゃって。 僕的には笑かすつもりで話したんですけど、その子が窓のほう見ながら“すがちゃんはこんなにいろいろ抱え込んでるのに、東京で頑張ってんだね……”とか泣きながら言われて……。結局、口説くような雰囲気にもならず、早めに解散しました(笑)。なので、今回の本ではそういう笑えない話は“下げて”書いてます」 ちなみに、相方二人にも本を渡したそうだが、ニュースクランチの取材時点では(金子)きょんちぃが50ページ、信子が100ページしか読んでなかったと教えてくれた。 ◇周囲の人から愛される性格は母親譲り 意識していなくても、周りからはカッコつけていると思われることもあると語るすがちゃんに、憧れの“カッコイイ人”を聞いてみた。 「僕はいろんな人のカッコイイを寄せ集めてます。木村拓哉さん、亀梨和也さん、GACKTさん、及川光博さん。この辺りの人のカッコイイ部分をすべて参考にしてます。粋かどうか。それと俯瞰で見たときに、カッコイイ立ち様になってるか。 最近、仲よくなった女の子に“最初、カッコつけ過ぎててやべぇヤツだと思った”って言われたんですよ。登場は石原軍団みたいなのが一番カッコイイと思ってるので、海辺の舘ひろしみたいな感じになっちゃうんです。 だけど、僕のことをよく知らないその子からしたら、僕がカッコつけているのは芸能人かぶれしてるからだと思ったらしいんですよ。でも、しゃべってみたら“この人、根っからこういう感じなんだ、ずっとカッコつけてるんだ”ってわかってもらえました。そういう感じで、だいたい最初は嫌われるんですよね(笑)」 根っからのカッコつけ。これは父親に似ただけではなく、すがちゃんが3歳のときに亡くなった母親もだったという。 「僕が3歳のときに母親は亡くなったので、母の話はほとんど聞いたことがないんです。でも、死ぬ間際、僕がお見舞いに行ってたときに、僕が母親だって認識してなかったらしく、“このおばちゃん誰なの?”と言ったらしいんです。そしたら母は、母親ってわかったら死んだときに僕が悲しむと思ったらしくて、“おばちゃんだよ”みたいな感じで言ってたらしいんです」 最後に、すがちゃん自身の今後の願望を聞いた。 「ここまできたら、映画かドラマかはわからないですけど、実写映像化してほしいですね。僕の役は……成田凌さん、いっちゃうか~」 (取材:梅山 織愛)
NewsCrunch編集部