【解説】政倫審 “出席意向”なぜ6人に? 基準は? 松野氏・高木氏・世耕氏も… “裏金問題”解明なるか
■出席者の基準は? 萩生田氏は出席せず 理由は?
藤井キャスター 「政倫審出席の『線引き』は、どういった基準でなされたのか? 6人以上になる可能性もあるのか、この点についてはどうでしょう?」 前野記者 「この点も、ある立憲議員は『出席者の基準が曖昧だ』と批判しています。 “安倍派5人衆”と呼ばれる幹部の中では、萩生田前政調会長だけが出席しない方向で調整が進んでいます。ある自民党幹部は萩生田氏については「事務総長経験者ではない」と理由を説明しています。
一方で松野氏、西村氏、高木氏など事務総長経験者が出席する意向を示す中、同じ事務総長経験者でも安倍派の下村博文元文部科学大臣には、出席の意向すら確認していないということなんです。 この点に、ある立憲民主党の幹部は「忖度(そんたく)を感じる」「安倍派幹部5人衆と事務総長経験者は全員出席すべき」だと指摘しています。
前野記者 「開催時期は、まだ見えていません。野党側は来週中の開催を求めていて、政倫審の開催を予算案の採決の条件にするような構えを見せていますが、ある自民党幹部は『予算とリンクさせるのはおかしい』と反発していて、開催時期をめぐる与野党の攻防が続くことになります。 もう1つの焦点は政倫審が公開されるのか、です。 野党側は当然、公開するよう求めていますが、出席の意向を示している安倍派幹部の1人は周辺に「原則は非公開だ」と公開には後ろ向きな姿勢を見せているんです。 裏金問題の実態解明につなげるために、政倫審では出席した議員が十分な説明責任を果たすかどうかという点が重要になると思います」