昔は夏でも「扇風機だけで乗り切れた」って本当ですか? 今年はエアコンを「24時間」つけっぱなしですが、どれだけ涼しかったのでしょうか…?
エアコンを適切に使い、温暖化対策も考えよう
ここまで平均気温や猛暑日の日数といった気象データを見ることで、「夏の暑さが厳しくなっている」のは体感ではなく事実であることが分かりました。とはいえ、実際にエアコンと扇風機の電気代の差は大きく、エアコンを使わずに我慢できるなら、扇風機で過ごしたいと考える人も多いでしょう。 地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を少しでも減らしたいと考え、なるべくエアコンの使用を控えたいと思う人もいるかもしれません。 しかし、近年は「エアコンを使わなくても我慢すれば過ごせる気温」から「エアコンを使わないと熱中症などを起こす危険な気温」へと変化しています。いくら電気代を節約できても、地球温暖化への影響を減らせても、身体の調子を崩したり、ましてや命を危険にさらしたりしては意味がありません。 もちろん、涼しい日や涼しい時間帯は扇風機で過ごす、サーキュレーターを使ってエアコンの設定温度を上げるといった方法で電気代の節約や二酸化炭素排出削減を図ることは大切です。一方で、エアコンなしでは過ごすことが難しくなってしまったことも受け入れ、無理のない生活を送ることを心がけましょう。 出典 気象庁 観測開始からの毎月の値 気象庁 大都市における猛暑日日数の長期変化傾向 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部